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シン・住まうためのイエ~耐久性~
シン・住まうためのイエ
12月16日13:00~19:00と12月17日10:00~14:00で完成見学会をおこないます。
今回はかなり変化したイエとなっていますが、今後のウチのスタンダードとしてさせてもらったところが数多くあるので数回に分けて説明していきます。
【永く楽に住まうため~耐久性~】
永く住まうためにはメンテナンスが必要です。従来の戸建てでは外装のリフォーム工事がでてきます。壁には一般的に窯業サイディングが使われます。しかしサイディングの場合にシーリングがつきものです。シーリングは改良がされてきて長寿命化してきてはいますが、おおよそ15年で打ち替えが必要です。どうしても硬化して切れたりして水が中に入る恐れがあるからです。打ち替えには足場を掛けるので一緒にサイディングの塗装をするのが一般的です。サイディングも劣化します。浦河は年に数回瞬間最大風速30m/s以上が吹く強風地域です。強風と共に砂などが飛んで表面をブラスト(砂などで叩き削る)します。表面のコートが剥がれるとコンクリートですので水を含みます。水を含むと劣化していきます。これはガルバリウム鋼板でも同様で、表面塗装を破り塩と水により錆や歩の帰属が付着して電食をおこします。だから全面塗装が必要となります。次の15年では材自体が持たない状態になりがちなので全取替をおこないます。ここ30年での修繕スパンはそんな感じです。35坪の2階建てでおおよそ全塗装500万円、全取替1000万円かかります。しかし、ローンを払いながら貯めることは難しくなってきています。そして物価高と賃金の低迷によってより大変になっていくと考えます。
そこで今回より木板張りとしました。今回は道南杉のウッドロングエコ塗り。杉は湿気による耐久性が高い材です。そして木板が腐るのは腐朽菌の繁殖によるものです。腐朽菌は適度の水分、温度、酸素、栄養で繁殖をします。言いかえるとこの4要素が揃っていないと繁殖できません。この要素で断ち切ることができるのは水分です。乾燥状態を保つようにまずは通気を十分取れるように二重にしています。従来の一重での通気では縦張りの際に十分な通気を取れない可能性がありました。しかし全国の工務店さんを色々と拝見していくなかでこの二重通気を見て納得しました。この方法なら絶対に通気がとれると。また、ウッドロングエコによる保護も同様に全国の工務店さんの実例と実績から採用しました。エシカルな点も大きいです。ウッドロングエコについては『エシカルな保護材~ウッドロングエコ~(2023/09/18)』でも詳しく書いていますので是非!
木板張りとした場合にメンテナンスは壁についてはほぼないと考えます。もしも悪い場所ができたらソコだけを取り換えられるようにビスとしています。また、道南杉がなくなるということはありません。サイディング等の製品であれば廃盤はありますが、ただの板ですので容易に制作できます。そうなるとメンテナンスとしては屋根だけとなります。そうなると15年で200万、30年で400万くらいと大幅に費用が削減されます。
永く住まうために楽できるところをつくる。
一緒にイエづくりしませんか?
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