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神社まつりに見る共同体

神社まつりに見る共同体

浦河神社例大祭(神社まつり)が9月の16日、17日にあります。今年から総代を仰せつかったのでまつりの準備手伝いを本日してきました。

これはその時の写真です。

神社まつりでは境内に屋台が出て、昔ながらのチョコバナナやヨーヨーなどが両脇にあるのでなんだかワクワクしちゃいます。『ALWAYS 三丁目の夕日』のようなノスタルジーからと言うと少し異なります。ノスタルジーだと郷愁(きょうしゅう)、懐かしく思ったり、戻りたいと惹かれる気持ちとは異なるワクワクです。

人口はこの20年で約3割減っています。しかし人が減りつつも『まち』としては維持されており、共同体として維持されている稀有な地域だと感じます。それは社会学者の宮台真司さんの言葉を借りると

「団地化」による「地域の空洞化」×「家族の内閉化(専業主婦の一般化)」と「コンビニ化」による「家族の空洞化」×「システム化(市場化と行政化)」という2段階の郊外化により地域にも家族にも属さない浮遊した存在となり、それぞれが匿名者として戯れています。そして、グローバル化によって中間層が崩壊した格差社会において、地域と家族を埋め合わせているのが、市場や行政といったシステムにほかなりません。

浦河町や様似町、えりも町という地域においては2段目の空洞化が未完であると感じます。それはまちのお店が数多く残っている点によるところが大きい。それは大手スーパーやチェーン店がほとんど進出していない地域だからです。まちのお店が残っていることが市場化を防ぐ事へとつながっています。市場化(しじょうか)せずにイチバ(漢字で表記すると一緒なのでイチバと表記します)のままであるところによるところが大きい。イチバは「商人が商品を売るために集まる場所、現物を取引する場所」です。市場は「経済的な仕組み(システム)」を指します。売る側と買う側が対峙することもない。対面商売が残っている事は会話・対話がされやすい環境です。

誰でも初対面の相手にはいくらか警戒心を抱くものの、接触が増えることで次第に警戒心が消え、相手に好感を持つようになるという人間の心理。

これは「単純接触効果」といわれ、『ザイアンスの法則』としても知られています。まちのお店が多いと顔の見える関係は必然的に多くなります。それにより地域のコミュニティが密接に絡み合う状態を生むと考えます。まちのお店は長くやっているところが多いです。それは生活に密接しているからに他なりません。時代と共に技術の進歩や代替品、密接度が生活から少し離れてしまうと経営が成り立たなくなってしまいます。現在残っているのは密接だからです。時代に合わせて少しずつ変容しているから残っています。そのようなまちのお店を介して人のつながりも保たれています。お店で顔を合わせたり、近況をお店の人を介して聞くことで会ったときの会話が弾みます。まちのお店が縁をつないでいるのです。その縁から【仲間】とも呼べる関係性を築く可能性があります。共通の話題や趣味、仕事の関係でつながりができ接触が増え依存できる関係性に発展する。その縁を紡ぐ場所としてワクワクします。

『縁日』:神仏の降誕、降臨、示現、誓願などの縁(ゆかり)のある日、すなわち有縁(うえん)の日のことである。縁日には祭祀や供養が行われ、この日に参詣すると普段以上の御利益があると信じられた。

とあるように『縁日』は神仏とのご縁を結ぶ日のことですが、人との縁もつなぎます。世代間を超えた縁も。『縁日』における共通体験を通じて価値観を共有するにもつながり、なぜこのまつりを残すのかといった話題などから上世代へのリスペクトも生まれたり、次世代のプレイヤーが生まれたりする場面があります。それは「自分事化」への変換です。「自分事化」がシステム化を防いでいるのだと思います。だからこの地域をリピートしてこられる方々がいるのかと感じます。まちのお店の経営者は地域を「自分事化」しています。経営を継続していくに必要であるからです。それは行政に頼らず自分達でという形になります。一部には「町からお金を出してもらって」という方もいらっしゃいますが、やるのは自分達であり自分達でなければという自負を持っています。そこが「この町よい」と言う自己肯定感を生み他人へ伝えていきます。照れで「なんもない」と言いつつ「コレ上手いぞ!」「ココ見てこい!」なんておせっかいをよくやきます。

地域に住んで暮らしているならばその地域を好きになるようにする。「ないものねだり」ではなく「あるものさがし」を。自分だけでなく【仲間】と。見つけられないなら、よそ者に聞く。まつり=縁日ではそんな場となります。だからまつりにはできるだけ参加します。自分のできる範囲でやれることを。そこでできる縁が自分を広げてくれます。おもいがけない出会いや交流にワクワクします。それは地域のまつりだから。まちの人が主体的であるからこそなのだと思います。

小さなまちのお祭りへ来てみてください。こぢんまりですが『縁日』を味わうことができます!

そんなまちづくりもイエづくりから!一緒にしませんか?

 

*ちなみに冒頭の写真は浦河町ではなく、東京へ行った際にウチの妻が撮った写真です。めっちゃ素敵なお兄さん達でした。

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