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本からの学び〜お金の向こうに人がいる(その4)〜

本からの学び〜お金の向こうに人がいる(その4)〜

と〜っても間が開きましたが、出張の移動中に綴りはじめました。

この本における経済の話というのはホント大切。今年は能登の地震に始まり、台湾でも地震がありました。その際に避難所や危険な建物の解体における質やスピードなどが話題となりました。台湾における政府・自治体だけではなく、民間も一緒に動いていました。その比率は把握していませんが、日本よりも多いと感じます。それはこの本に書かれている「僕たちの輪」の感覚であると感じます。

 「僕たちの輪」が意味するものは、目的を共有している範囲とも言えるだろう。輪の中にいる「僕たち」は、同じ目的を達成するために協力しあっている仲間だ。「家の中で日常生活を送る」という目的は、家族と共有している。家族である「僕たち」は、炊事や掃除、育児などを分担して助け合うことで、目的を達成している。

 しかし、輪の内側だけの協力では目的を果たせないこともある。そんな時に必要になるのがお金なのだ。お金を払うことで、輪の外側にいる人が働いてくれる。お金の力は強力だが、輪の外側で働いてくれる人の存在を見えにくくする。

と書かれている。この「僕たちの輪」が日本では都市部へ行けば行くほど狭くなっているのだと感じる。その輪の外だから東日本の時よりも遅い(それよりも『劣化』である部分も多いのあるが)。輪の外だから顔が見えない。想いを馳せられない…

しかし、台湾は「僕たちの輪」が広い。だからお金うんぬんではなく民間も一緒に初動から動く。能登の際も本当にすぐレスキュー隊を派遣できるとアナウンスしてくれた(だが、政府は断った!)。政府が自衛隊を増員していったのは2日後以降である。これは政府においては「僕たちの輪」の外であるが、台湾においては内側であったと言える。

政府は日本の縮図でもある。選挙にて選ばれた代議士の先生方の中から選ばれた人達である(時折民間から登用される場合もあるが)。投票率が半分の中から選ばれたとしても、投票にいかないという判断をする人達の縮図を反映している訳である。

言いかえると「僕たちの輪」の外のことだから、知らんがんなというわけであり、それを反映したまでという事。

地震発生から3ヶ月半経つ現在、現地から聞こえるのはボランティア不足。ボランティアこそ「僕たちの輪」の中と思う方々の行動である。しかし、ボランティア不足を喧伝するのは日本政府としてどう考えているのか?といつも思う。まずはボランティアが入れるくらいまで復興させなくては気軽に行ける訳がない。しかし今現在でも珠洲市においては水が出ない家が多いと聞く。水道復旧率は本管であるので各家においてはまだまだ。そのための設備屋さんなどが集合しても近くで宿泊できないがために片道2〜3時間掛けて通っている。実働時間が短いため進まない。そこからである。そのために政府は費用を捻出するのが役割である。が、海外へばら撒くが国内は搾るだけ搾りとっている。キックバックしてくれる大企業には緩めている。それは「僕たちの輪」の中はそこなのだろう。

ズレてきたので戻します…

「僕たちの輪」は言いかえると仲間です。どこまでを仲間と思い行動するのか?ウチでは地域だと考えています。浦河町を主として1時間圏内。その仲間の目的は地域に一緒に住まうという事。この目的のための仲間です。しかし一緒に住まう中でも難しい場合もある。「ただそこに住む」のではなく「より良く住む」である。この違いは結構大きいと感じる。良いものを「遺す」や「つなぐ」をしてゆくのと「知らんがな」として生活を送るのは結構違うと考えます。そこが価値観として大きく異なる。僕はそんな仲間と20年後もこの地で美味い酒を飲みたい!

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