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冬支度~北国における豊かなまてな生活~
薪ストーブ生活のためキャンプやサウナ用にと立てた薪小屋は今年からは生活に密着したものへと変化した。
戸建てに移ってから住まい方が変わった。休日に家周りの事をする事が増え、焼肉が増えた。コロナ禍もあるがおウチ時間が増え、おウチが良いと思える。そして何が不足なのか?何ができると楽しいか?とちょくちょく考えている。その話を家族でもする。それを増やして楽しむのでよりおウチに居るのが良くなる。
『ふだんを、いちばんの幸福に』
日本一の工務店といわれる鹿児島の工務店シンケンさんの言葉ですが戸建てに住まうなら、特に注文住宅で建てるならソコにコミットできるようにしてゆくのが工務店だと自負しています。どうしても建てた時はその時の『最適解』です。すべてを満たす形にはお金や大きさなどの制約からできません。生活しながらより『最適解』を探して暮らしていきます。時間によっても変化していきます。子供が大きくなったり、光熱費が高くなったり、劣化してきたりと変化に応じて対応が必要でその相談相手だったり、修繕したりと一緒に『育てる』。それがなくては『ふだんを、いちばん幸福に』する事はできず、ふだんに不便が生じてきます。
工務店として一緒に『育てる』という気持ちがなくてはそれはハウスメーカー→家の製造業者となる。家を建てるのが生業。建てた後は30年ほど持てば良いという考え。その後は建て替え(スクラップandビルド)が【あたりまえ】となっている。だからメンテナンスに関しての部署をきっちりしていない。
特に地方においては顕著。まずこない!こないから地域の建築関係業者に個別で頼む。施主・オーナーがである事からハウスメーカーは『育てる』は念頭にないのである。
個別に頼まれた建築関係業者(と書いているのは工務店や地域の商社など総合的なところだけでなく各種専門業者、設備や電気、クロス屋や塗装屋、左官など個別に)は何かしらの『縁』があるところだったりするので、困っていれば助ける。それは共同体の一員だから。一緒にこの地域で暮らし、生きているから。
地域に根ざして事業を行なっている。それは地域に一緒に住んでいる。特に『家を建てる』という事は少なくとも30年以上その地に住まうという事である。だから一緒に『育てる』をしながら地域に住まう。
私たちは家(house)ではなくイエ(home=帰る場所)と定義しています。学校や仕事場から帰る場所、進学や就職で地域から出ていっても帰る場所として生まれ育った地域にイエがあるというのはとても豊かな事だと感じます。イエに帰るという事で癒されるや気持ちを穏やかにする、マイナスな気分をフラットにさせてくれる。そんな場所にはどうするとできるのか?それは住まう家族によって様々。それがライフスタイル(生活様式)。そのライフスタイルにあったイエづくりをしてきました。そして一緒に『育てる』ために職人や協力会社と共に続けてきました。続けることが『育てる』を可能にしているとも言えます。
しかし『育てる』は私たちだけでは成り立ちません。住まう側のライフスタイル、その時の『最適解』に近づけるための具体的な事を考えていかなくてはいけない。それには『丁寧な暮らし』が有効だと感じます。『丁寧な暮らし』とは日々の何気ないことに手間と時間をかける暮らしのこと。ありきたりとも思える日常に向き合い、自分なりの心地よさを見つける事です。
丁寧を北海道では『まて』と言います。なので『丁寧な暮らし』は『まてな暮らし』と言い換えられます。暮らしはliveで生きるであるが、生活はlifeで生命や人生である。どういう風にありたいかを実現するために必要な『まて』さが『最適解』への近道だと考えます。だから『まてな生活』ができるイエづくりを提案します。この1年色々な塾、セミナー、講義を受け思考した結果【豊かに住まうためには心地よくなるよう敷地全体を計画する】事なんだと。自然が豊かなこの地域においてされているイエは皆無に等しい。心地よい場所がたくさんあるイエ。レースのカーテンがいらないイエ。小さくても豊かなイエ…
そんなイエづくりを提案していきます。今後はより必要とされると感じています。近い将来(10年後くらい)にスタンダードなイエづくりを想定しています。それはイニシャルでは落とせないコストを将来のランニングコストで落とすことと、将来のイエの価値の担保のため。イエの価値担保とはスペック(耐震性能と温熱環境)の部分。少なくともソコで不安になったりストレスとならないように。そうでなくてはツケを先延ばしにする事となり、更に今よりも額面上は上となるのは確実です。だからソコは譲れない。そうでなくては一緒に『育てる』ができないと考えます。
一緒にイエづくりしませんか?『育てる』もしましょう!