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外からの見え方を知るって重要
今年(2023年度)の新建ハウジングさんの工務店ミライ塾『SAREX工務店経営鍛錬塾』も残すところあと二つであった1月17日。オンラインでの講義。受講にあたり挙手制で会社分析してもらうことができたので、すぐにお願いした。僕として向かっていきたい方向。それがどのように移っているのか?また、自分自身での現状と他から見た現状のギャップを知る必要もあると感じていた。そのギャップは認知してもらいたいところが伝わっていないという証左にもなる。また、財務状況含めて客観的指摘をもらえるのはたいてい超困ったときくらいなものだから、聞くことに全くそんはないと感じていた。
当日、塾長のオーガニックスタジオ新潟の相模さんより色々と疑問点のような形での質問に答えるという感じであった。中々時間がなく、まためちゃくちゃ辺境の地なので難しいとは思う。ひとつ「テキストアウトプット能力が高い」と言ってもらえて嬉しかった。デジタルマーケティングに関して工務店業界ではトップの方に言ってもらえ多のはとても励みになる。
終了後、事務局より「メモ」をいただいた。相模さんが分析しながら書いたメモ。なるほどこれを見ながら話していたのね。時間がないので僕の方も長く詳しくは話せなかったのでこのブログにて回答します。(相模さんにも了解得ています)
独身ですか?アパートが自宅になっている。
A. 以前住んでいた住所。現在は祖父の家が空いたのでそこへ。
築38年50坪の家。少しの断熱改修とその前後を実証し記事にも活用。
(ブログやニュースレターで発信)
自宅兼事務所なのか?
A. 実家兼事務所。
売り上げ2.5億、事務員1人?
大工が9人いて、職人会社、4チームいる状態で、なぜ人材を増やそうとしているのか?
A. 役員3名+従業員12名(工務3+職人9)計15名のうち65歳以上7名+60歳以上1名という状況であるので5年で半分となる可能性が高い。市域から2時間かかる地域のため職人を外注となると経費が爆増する(現在でもおおよそ3万(手間および出張費および経費)はかかる。どんな職種においても)。更には人手不足は解消されない。となると地方へわざわざ出張でくる業者がいなくなる。もしくはあまり腕が良くないか。
それを考えると自前もしくは地域に職人を定着させるという施策を打たないと地域のイエ守りがかなり難しくなる。そのため住学のなりたちなどサトウ工務店佐藤さんに学んだり体感して、この地域にでもと考えています。また、定着・育成についてもキャリアアップ制度(明確なキャリアパスと評価基準)を構築して自社での実践・成果をオープンにしてこの地域内で活用していくことで、地域にフォーカスがあたればより認知が広まるとの考えから2024年は活動を考えています。
人材派遣が本領なのか? 事業内容の実態が知りたい。
A. 元々は大工工務店。祖父が漁業から転職して開始。父はその転職を決めた直後に高校進学であったため無理矢理工業高校の建築家へ行く羽目に。しかし、性格的にむいていたのかそのままゼネコンへ(浅沼組)5年ほどで退職して実家へもどり、大工にのめり込む。当時ゼネコン帰りもいなかったため、設計・工務および大工という形でやっていた。その知識と手先が器用であったため大工技術にて周りの大工も入り、平均7~10名くらい(軽作業員を含む)で経営してきた。多い時にはねんかん4~5棟の新築があり、設計においても高気密高断熱を自分なりに勉強して30年ほど前から全館空調をしていた。当時はエモトその後はパナソニックの一種換気・暖房システムを基本仕様として地域内では「少々高いが間違いない仕事をする工務店」との認識がされている。ただし「忙しくてすぐやってくれない」という噂もたちやすいため、5年に1度不況(自社内の)がくる。そして超トップダウンであったため規模拡大も無理であったので、基本化に企業。
僕と工事部長の上戸がほぼ同時期(2009年、2010年)に入社して公共工事を本格的に取り始める。工務が増えたため可能になった。また、同業他社が少なくなったため。そこから徐々に組織化への布石を打ちつつあったが、2018年父の死亡と共に事業承継に伴い加速化させた。コロナ禍によるオンラインの普及。これにより情報量が増えて工務店として、組織としての方向性は格段に明確化され進んでいる。
事業内容としては2022年工事高2.30億円。うちわけとしては、公共0.91億円(39.5%)、新築0.60億円(26.1%)(2棟)、既存0.79億円(34.4%)。多少前後するが割合としては公共の依存度が半分ある状況。現在その公共の利益をつかって採用マーケティングを3年ほどしているのと、チーム・ビルディングにおける様々なテコ入れとしての販管費の増大、設計力強化のための勉強会参加などによる販管費増大での自己資本の減であるが、2024年度以降での改善が見込まれる(販管費で削れるところがかなりでてきた。採用についてある程度の知見と成果がでてきたため)。
熱い情熱ブログ、癖が強い。
A. ありがとうございます^ ^。工務店デジタルマーケッターの第一人者相模さんに言っていただけると励みになります。
ホームベースの浦河町は人口1.3万人(2024年1月現在 1.1万人)。 存続可能な人口なのか?
A. 僕らの生きている間は可能。というよりも次世代へ「つなぐ」事を考えている。一度外を見て帰ってきて、やはり良いところと感じる。同じ北海道の方に「未開発だからよい」という言葉をいただいて納得。移住された方が言っていた「空気がキレイ。それは競走馬がいるから農薬が散布されていない。穢れていないから。だから水も美味しい」と。確かに!と、見る視点が変わると「あたりまえ」すぎて見えない部分がこんなにも魅力的に映るのだと認識したうえで、生まれ育った者からすると「おもしろい」待ちであると思う。自然だけでなく文化も醸成されており、100年つづく映画館であったり、直木賞作家や映画監督を輩出していたり。また、移住者も多く、今は外国人労働者も多い。インド人は現在240人いる。その受け入れるDNAは浦河の成り立ちから受け継がれてきたもの。浦河町は港町であり、競走馬育成のためJRA(その前進)や振興局(北海道の出先機関)があることから転勤族も多い地域。だから人に対して温かい部分はあるのだと感じる。
そのうえで、存続は可能。だからこそより善い状態をつくり次へ引き継ぐ人材をつくるのが大切であり、良いものをより善くのこす事が大人としての責務だと考える。
口コミ受注の唯一の地域ビルダー。
A. 唯一ではないが、5年くらいで唯一となる状況。ウチが商圏としている1時間圏内(おおむね半径45km)ではそうなってしまう。
溢れる理念の行く先は何か?
A. visionとして掲げている『イエづくりを通じたコミュニティの創出』。
言いかえるとシンケンさんのようにイエづくりに惹かれて移住する、ウチの社員となる。そんな形を想い描いて進んでいます。ゆえに強・用・美の中でも美についてもっと訴求・追求していく必要を感じています。その美は地域と調和した美であることが大切であるとも感じ、その調和は暮らしに添ったもの。「らしさ」となるようにと日々勉強している。
強み:
テキストアウトプット能力が高い。
A. ありがとうございます^ ^;
職人を抱えていることのメリット、
A. このメリットを持続できるように採用の強化が喫緊の課題。そして定着と育成。そこを補完するためにキャリアアップ制度を構築。今いるベテラン大工の知識と技術を「つなぐ」ことがウチの強みをより強く活かす方法であると考える。
多能工化でリノベーションを強化して、評判を増す戦略はどうだ。
A. 考えておりキャリアパスにも明示。更にそれが個々の賃金UPへつなげることが採用にもつながる。
弱み:
職人はいるが、技能者はいるのか?
A. 現在工務4人
47歳工事部長(現場監督。箱物から木造へ。すべてこなす。二級建築士、一級建築施工管理技士)
66歳(元役場建設課職員2年目、現在構造計算および設計を担当。二級建築士、一級建築施工管理技士)
37歳(この1月からの新人・ライン屋からの転職。ライン屋での監督経験あり。まずは現場監督。)
29歳(環境プラント工事からの転職2年目、宅建23年度合格))
*ちなみに僕(46歳 土木屋からの転職13年目。一級土木施工管理技士、二級建築施工管理技士)
リノベ・新築は技能者水準で勝敗が決る。 建築士・監督経験者。
A. リフォーム事業もやってきているので職人含めてノウハウあり。更に性能向上リノベについても7~8年前からやってきているので根拠づけ、説明などは問題ない(と感じている)。構造計算や温熱シミュレーションも自社でできるようになったためより付加価値をつけては可能となってきている。
チェックリストを設けて、それによって管理することからスタートする。
A. nextstageに入ってもらい全項目を一度受けた(2年前)後から自社にて新築のみであるがおこなっている。リフォームについても同様にする必要があるが項目をもう少し吟味の必要がある。今年の課題。
脅威:
地域で住宅を取り巻く周辺リソースが少ない印象。
左官屋さん家具屋建具屋、木材林業、コラボがやりにくい。
その結果新建材を多用したローコスト住宅に成り下がってしまう。
A. 昨年末竣工・引渡しをした『シン・住まうためのイエ』が今後の基本仕様。LCAも考えた選定で、道産材・自然素材の仕様。
外壁:道南杉(ウッドロングエコ)
床:道産ナラ、壁:ほたて漆喰、構造材:トドマツ、造作:ニレ集成
機会:
他の競合相手がいないから、オリジナルの必要性がないのか?建物の実態が見えてこない。せめて高断熱高気密を強化するのか
A. 外構も含めた設計。敷地から計画するといったKKBに所属するような工務店らしい設計。北海道には以外とないので、外とつながる設計。機能面は「あたりまえ」にQ1.0、許容応力度計算による耐震等級3、安全持続性能☆☆☆。
情報発信:
Instagramをせめて運用すべき。
A. InstagramもFacebookは神馬建設と個人でXは個人で運用。Youtubeは現在素材はあり4月から定期的な発信を始める。ウチを知ってもらう。イエづくりの考え方から働くという部分にもフォーカスして地域やくらしといった部分も知れるように。
オンラインでも言われたがHPは採用のためにつくったので、採用においても施工事例の部分はもっと訴求すべきです。もう3年になるので大幅リニューアルを考えていたので(特に新仕様である『シン・住まうためのイエ』を前面におしだして)打合せの日程は決めました。
工務店の塾は今回で3年連続受講しています。知らないことを知って、できるところをやる。深めて広める。その繰り返しであり、ブラッシュアップし続けなくては必要とされなくなってしまいます。そして塾では一緒に研鑽する仲間ができます。Facebookなどでつながっているとやっていることが見えて、僕らも頑張んなきゃな!と思えます。仲間がいるというのは心強い。ひとりでは折れてしまったり、怠けてしまう。
北海道の陸の孤島である浦河からでも学ぼうと思えばいくらでも学べる時代。できるだけ色々なものを受け、ところに行きたいが時間も限られている中、素晴らしい出会いと学びは新建ハウジングの工務店ミライ塾で数多く得ているのでまた、2024年内容によってですが受講したいと考えています。
来週は鹿児島シンケンさんを訪問して最後となります。多くのことを持ち帰れるように頭を整理して少し空きをつくって向かいたいと思い、アウトプット量を増やしてみました。「出さなくては、入ってこない」。ブログを続けてより実感しています。このブログも今回の塾で相模さんに一喝「アウトソーシングなんてお前ら早いんだよ!まずはやれ!俺のアメブロ最初から読め!」と一発目に言われて始めた。アメブロ最初から3年分は読んだ。まずは継続。それからだと。
やってみて続けることで入ってくる量も増える実感があり、また学ぶ時間は減っているが幅も広がったと感じる。なによりこの各時間を作るための前準備としての仕事のかたづけ方が変化したことにより、現場についての以上が増えた。それは経営者の仕事をする時間作りにも影響している。
「やってみないとわからない」「かわるとわかる」「わかるとかわる」
学んだら実践しなくては意味がない。と、とても大きな変化を今回の塾でもいただいています。来週はそのレポート「学びの旅」を多く書きたいと思います。
一緒にイエづくりしませんか?
浦河町から
全ての人の人生を 豊かにする仕事を
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