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イエづくり

新年早々…忘れないで備える!

新年早々…忘れないで備える!

被災された方々に、心よりお見舞い申し上げます。

1月1日16時6分能登半島において震度7の地震。

真冬の北陸における震災。日が明けて全容が見えてきた。

あまり見たことのない横倒し。震源がごく浅く強い揺れであることが原因であるのか?動画などを見ていても振動の幅が広く感じる。長周期地震動であるのかと。長周期では遠くにあるものや高いものに影響と言われるが震源が近く浅い場合はどうなんだろう?この7階建てのビルの場合にとても関連するのではないのか?と25年前に卒研で行なっていた事を思い出していた。

僕は浦河町出身という点(浦河町は地震が比較的多い地域!)から卒研を「地震応力度の変化による土圧の偏位に関する研究」を行なっていました。もうサッパリ忘れていますが、周期によっての変化を調べていましたが、固有振動との関連性はあると考えられるが次年度以降に託すでおわってしまった。周期によるというのだが波形を人工的に作る場合はパキッと変化しますが、実際は徐々に変化する可能性が高い。ゆえにその間での地震と固体の波形のぶつかりが生じるのでそれをどのように見つけるかが難しかったりする。と、まったく異なる視点で見ていたりします。

しかし毎回このような光景を見るたびに僕たち工務店は啓蒙と学習による技術進化が必要であると考えさせられます。耐震に関する知識を得て、構造計算をきっちりとする事が「あたりまえ」となるように。

そして液状化。液状化しやすい土地というのは砂地でかつ水位が高い土地。そのような砂でできた地盤は砂の粒子が結びついて支えあっていますが、地震発生で繰り返される振動により、地中の地下水の圧力が高くなり、砂の粒子の結びつきがバラバラとなって地下水に浮いたような状態になります。これが液状化です。
このような状態となると、水よりも比重が重い建物が沈んだり、傾いたりします。水の比重よりも軽い下水道のマンホールなどが浮き上がる場合があります。

液状化が起こりやすい土地の場合はしっかりとした液状化対策が必要です。

  • 地盤の転圧を行い、土の密度と強度を高くする
  • 比較的軽い家を建てる
  • 建物の重さのバランスを考えて設計する
  • 杭を支持層まで打ち建物を支える
  • 地盤改良して地盤内の水分量を減らす
  • 地盤改良して地震による地盤の振動を抑え、液状化させにくくする
  • 地震が起きる前にあらかじめ地盤内の水を抜いておく(地下水位低下法)
  • 地中壁を作成して土地を囲い、地盤の揺れを抑制する(格子状改良工法)

浦河町においては地盤があまり良くない地域が多いためコンクリート杭により支持層まで打ち建物を支えることが多いです。しかしできない場合には摩擦による支持および地震による地盤の振動を抑えるという形をしているのが一般的です。ウチでは更に比較的軽い家を建てる。を設計時には考慮しています。

特に摩擦による支持の場合、建てる時点での計算です。しかし地震や近くで杭打ちなどをすると地中の水の流れる経路が変わります。そうするとそれまで均衡していた地盤が水が供給されずに均衡が崩れ、沈下します。大抵は下流側に倒れます。更に重い側が下がり傾きます。玄関だったり、掃き出し窓下にコンクリートのタタキを打っていたりする側が重いので下がります。そのため現在ではコンクリートのタタキを極力少なくする計画をしています。また、コンクリートは炭素を多く使う点でも少なく計画しています。

そんなのを書いていたら飛行機事故のニュース!しかも千歳発!

2024年は今まで以上にVUCAな年なのかもしれませんね。

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