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本からの学び~心地よさのものさし~
僕自身建築をキッチリと学んでおらず実地と独学ですが、新建ハウジングという工務店の新聞(3回/月発行)を定期購読して学習するうちに『工務店経営塾』を受講してよくわかったのが、イエづくりの深さでした。住まいをデザインする。空間を整える。心地よさを計画する。などこれまでにはない言葉の羅列。特にハマったのは伊礼智さんの住宅設計でした。
以前、本からの学びで取り上げた宮脇檀さんと同様に吉村順三先生の系譜。そして書籍が多いので手に入るモノはすべて買いあさりました。今回はその中の一冊「心地よさのものさし」から。
開口部近傍に心地よさは宿る
開口部は外部と内部をつなげる回路でありとても重要な存在です。ある先輩に「伊礼さんの設計は開口部と家具しかない…それがいいんだよな~」と言われるくらい、僕の設計では開口部は大きな役割を持ちます。季節が良いときには建具を開け放し、外部と内部がつながり一体となる様が日本らしい建築でした。
とあります。それまで開口部は通風と採光という点における機能でしか考えていなかったように思えます。しかし、浦河においてはキッチリとした四季があり比較的冬は温暖で雪が少なく、夏は冷涼。春には桜並木が満開になり、とねっこ(サラブレッドの仔馬)が駆け回る風景。秋には遠くの日高山脈がうっすらと白くなる頃に鮮やかな紅葉が楽しめる。そんな自然を堪能できる場所。同じ北海道の方に言われた「手つかずの自然」を堪能できる場所です。『外と中をつなぐ回路』という概念はとてもイエづくりにおいて転換させられました。
「敷地を計画する」
とよく伊礼さんは言います。その敷地の一番心地よいところをリビングにして、動線(車の)から玄関が決まり…と僕のこれまで2021年11月以前と以後では思考のスタートが変化しました。視点よりも視座が変わったと感じます。そこから工務店として始まったと言っても過言ではない。それまでは大工工事会社でした。工務店としての組織化、チームづくりが始まったのです。
敷地を計画する。ということを意識した場合には最も考えるのが開口部です。どこを抜くのか?なぜ開口するのか?理由をシッカリともって開けなくてはそこは「ガラスの壁」となってしまいます。キッチリとヌケや借景をしながら開ける事でウチと外はつながります。空間は壁までで終わりではないのです。
そんなイエづくり一緒にしませんか?
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