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イエづくり

本に学ぶ〜日曜日の住居学(3)〜

本に学ぶ〜日曜日の住居学(3)〜

またかい!と、聞こえそうですが何回もいけます。笑

知ってもらいたいのですイエづくりの『不易流行』を。


クロスに苦労す

「お部屋の仕上げはどんなクロスですか?」

「えっ?」「僕のところではクロス使わないんですが」

「えっ?」

この会話の意味は、施主は当然クロス貼りだと思いこんでいたし、こちらはクロス貼ったことがない、という認識の差が全面的にあらわになった歴史的一瞬であったことで、サテその傷口は次第に広がり、やがて家の完成を待って決定的な対決となるか、ハタまた無事に両者話し合いつつ妥結の道をたどるかの出発点でもあった。(中略)

なにしろ彼らはクロス貼りが高級仕上げと信じているのだから、なぜクロスを貼らないかという点からご説明申し上げなくてはならない。


「あたりまえ」が良いかどうか。いつまで使うかによると思う。終の住処とするのであればもし30代で建てたとなれば平均寿命からいけば50年は使うのです。その間に劣化すれば取り替える。お金がたまらないのであればそこについて見ないふりをする。

ホンモノと言われる無垢材や漆喰・土壁などは劣化ではなく変化します。鈍い艶がでたり、色味に馴染みがでたり。劣化と変化異なるのはボロボロになって剥がれるなどするかしないか。その理由は厚さ。無垢材ならば5mm〜20mm、漆喰などであれば3mm〜15mm程度。しかしビニールクロスは1mm、クッションフロアで2mm〜3.5mmと薄いです。それは生産性から選択された理由です。使う側ではなく。

使うという視点を持っていくと、使い続けることで価値がより高まる方へもっていきたい。僕ら世代もクロスなど新建材に囲まれていましたが、祖父母の家はまだそうではない状態を記憶しています。それは懐かしく、落ち着く感じがありました。

今の若い世代には原体験としてない状態であっても、そんな体感をするのではないのかなぁとお思います。今絶賛仕上げ中のイエで体感してもらいフィードバックもらいたいです。ホンモノの感じを。

一緒にイエづくりしませんか?

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