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イエづくり

僕について~100本目という節目なので~

僕について~100本目という節目なので~

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100本目という節目なので僕について色々つらつらと。

 

ウチは祖父が1972年に創業した工務店です。そこから父そして僕と三代目になります。今年で創業51年目、会社として37期目となります。その間、浦河町を中心に1時間圏内を主として様似町、えりも町、新ひだか町(静内、三石)で仕事をさせていただいています。この地域はあわせて現在人口が約4万人です。この地域外の方々とつながることが多くなって知ったことは「なぜ」ココで商売をするのか?と驚かれるほど商圏としては小さなところです。基本どうやって仕事をやっていくの?と思っていますが、仕事はある状態です。2000年から2020年の20年間で浦河町でいうと人口は3割減っていますが建設業就業者は7割減っています。ゆえに相対的に仕事量は倍となっています。田舎だから仕事はある!と言えます。供給量の方が減っていきます。労働生産人口の減少の方が早いという事です。これは日本全体がなっていますが、地方それも端からどんどん現れていきます。この地域は市域まで車で片道2時間以上かかります。北海道の中でも希な地域です。全国でもありません。市までこんなに離れているのは。僕は外の地域の人には『陸の孤島』と説明します。孤島以外市に接続するのに2時間以上かかるところはないのです。

そんな地域で「なぜ」やるのか?僕だけではなくウチで働く人はこの地域で生まれ育った人で構成されています。一度進学などで出て行って戻ってきた人もいますがこの地域にいる人なのです。「なぜ」この地域にいるのか?それはこの地域が良いからだと考えます。稼ぐという点でいけば全然札幌など市域へ行った方が稼ぐ事ができるけど、住みつづけるというのは良い地域だからです。この土地に住み着いた祖先って大半は3代から5代くらいです。明治時代の開拓で入植してきたくらいなのでそこまで土地に縛られる必要はありません。ゆえになにかしら良いから他ありません。どこなのかは人それぞれであると考えます。食や気候、人、環境と刺さる部分はそれぞれですが刺さる部分があるからこそこの地域に住まうのだと考えます。

僕自身Uターンしてきたのは気候です。夏は涼しく、冬暖かい。雪は少なくシッカリと四季を楽しむ事ができます。そして働くについてが自分にあうからです。働くにおいて最も大切だったことは『顔の見える』仕事です。前職では土木の現場監督として北海道だけでなく関東で働いていました。千葉を拠点として千葉~東京、埼玉、神奈川、茨城で住みながら働いていました。土木の仕事は【地図に残る仕事】といわれ、大きな仕事も含めてやってきました。が、誰のためなのかは「地域のみんなのため」と『顔がみえない』仕事でした。『みんな』という大きなくくりのためかもしれませんが、地域のおっちゃんは異なることを望んでいます。近助のおばちゃんはこうして欲しいと言っています。実際僕もその方が良いと思えることも変更はできません。数人のことでしょう?「みんな」のために計画されたものだから計画通りにつくる事を強要されます。それが『あたりまえ』の世界です。

しかし、たまたま浦河へ帰ってきてスナックで飲んでいる時にウチでイエを建てさせてもらったおっちゃんに

「息子!ちゃんと親父の仕事みてるのか?おまえの親父は俺がこんなイエつくってくれと言ったらそれ以上のものつくってくれるんだぞ!ちゃんと見れぇ!」

と言われて気がつきました。僕は『顔の見える仕事』をしたかったのだ!と。

この地域は良いところです。仕事をするにも良いところです。この地域自体が小さい。小さいから『顔の見える』範囲です。それは共同体・コミュニティが存続しているとも言えます。都市部でもコミュニティはありますが、そのコミュニティを出ると全く誰も知らないコミュニティへ入ることはできますが、小さいとコミュニティ同士が密接なので全く知らないコミュニティとは地域内では難しいです。ゆえに『顔の見える』範囲なのです。『顔の見える』場合に起こるのが想像です。

「こんなことしたらあの人はものすごく喜ぶだろう!」

「あんなことしたら悲しむよなぁ…」

と想像できる。それは手抜きのできない関係性であり、嘘やごまかしの利かない世界であると言えます。そしてそんな関係性だからこそ『おせっかい』をかきます。

「なんか手伝うかい?」

「これ食べな」

なんてのはよくある話です。昔、小さい頃はウザかったのですが今は心地よい。暖かいと感じる方もいると思います。そんな地域は良い地域であると考えます。

 

僕もいい歳のおっさんです。大人です。大人はただ年を取ったから、年齢を重ねたからなって、大人として振る舞うのではなく、大人としての責務があるのだと思います。僕が考える大人の責務は

『次の世代により良くつなぐ』

事です。次の世代が受け取ってくれるようにする事が今の世代がすべき事であると。それは地域であり企業でありイエであり…受け取ってもらうためには未来が想像できる状態。しかも今よりも良い状態を想像できるように道を整備する事だと考えています。元々家業を継ぐことは一つも考えていなかった僕は、小さい頃「レールに乗る」というのがイヤと考えていました。しかし、社会へ出て継ぐという事は「レールを敷く」事だと変化しました。帰ってきていざ継ぐとなったときに「今まで敷かれてきたレール」があり「乗っている乗客」もいることを実感しました。これまでと全くことなる景色では「乗っている乗客」は降りてしまうという事も実感しました。

今はその「レール敷き」を未来を見据える事ができるように敷くことを考えています。そして乗って安心ではなくワクワクできるように設計しています。ワクワクは人それぞれ違います。が、共感できる人は多くいると感じます。そこはコア・バリューであると感じます。価値観です。そんな価値観を色々な視点からこのブログを通じて書いていますのでチマチマ見てもらえると幸いです。

 

100本目で僕についてを書きました。ウチは中小企業というか零細企業です。家内企業からやっと組織化をし始めたところです。そんなウチは基本僕の器の範囲内であると考えます。未だ僕の範囲外でドンドン回って成長ということはないので、僕の器なのだと感じます。いいかえるともっと成長できる状況であると言えます。成長といっても拡大ではありません、地域をより良く渡すために続けてゆくためのシンカ(進化・深化・新化)ができる成長企業です。この地域ではより実感してできます。イエづくりからまちづくりというのもこの地域かつこの職業だから密接に関係してやっていくことができます。

一緒にイエづくりからまちづくりしませんか?より善い未来のために!

 

 

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