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昭和と令和のリーダー像
世の中は常に変わるという前提で社長はモノを考えよ。
事業経営の成否は、99%社長で決まる。
外部環境のせいにするな、すべては経営者の責任だ。
いい会社とか悪い会社とかはない。あるのは、いい社長と悪い社長である。
電信柱が高いのも、郵便ポストが赤いのも社長の責任である。
優れた社長は「うちの社員はよくやってくれる」と人に語り、能力のない社長ほど社員の無能ぶりを他人にこぼす。
ワンマン決定は権力の現れではない。責任の現れなのである。すぐれた決定は、多数の人々の意見から出るのではなくて、すぐれた経営者の頭から生まれるのだ。
キレイな理屈通りに社員は動かない。
これは伝説のコンサルタントといわれた一倉定(いちくら さだむ)氏の「社長としての考え方」の語録です。月1回地元の経営者、リーダー層の有志が集まって経営に関する話をしています。その中でどう思うか?ディスカッションのお題として出されたものです。一倉氏は1950年代から亡くなる1999年まで社長専門の経営コンサルタントの第一人者とされ、苛烈なまでに経営者を叱り飛ばす姿から「炎のコンサルタント」との異名を持ちます。
『不易流行』の不易な部分はとても多くありますので、そこは取り入れてしっかり身につけようと感じます。特になにがおきてもTOPの責任であるということ。これはいつの時代になっても変わらないこと。そして「世の中は常に変わる」ということ。変化についていけなくては経営は成り立たない。上記は「社長としての考え方」ですが、「経営全般に関する考え方」についても数多くの言葉を残してます。その中でとても大切と思うのが「事業経営とは「変転する市場と顧客の要求を見極めて、これに合わせて我が社をつくりかえること」である。」です。これは経営の神様といわれるドラッガーがいう「マーケティングとイノベーションだけが成果をもたらす」と同義だと考えます。この二人が言っているのだから経営についての『不易』であるでしょう。今の資本主義である限りは……
経営をしてゆく中で会社・組織としてやっていかなくては広く自分達の事業をすることはできません。言いかえると少しでも困っている人を助けることにつながってゆかない。だから組織化が大切です。そして誰かが先導者として行く先を示さなくては、バラバラで前にも進むことはできなくなります。その先導者・リーダーのあり方というのが変化してきています。
写真のようにBOSSとLEADERの違いとなってきています。僕自身がBOSSタイプにはなる事ができないし、あまり共感できなかったという経験からLEADERタイプを理想としています。
1.ボス :ボスは私という
1.リーダー :リーダーは私たちという
2.ボス :ボスは失敗の責任を負わせる
2.リーダー :リーダーは黙って処理する(失敗から学ばせる)
3.ボス :ボスはやり方を胸にひめる
3.リーダー :リーダーはやり方を教える(育てる)
4.ボス :ボスは仕事を苦役に変える
4.リーダー :リーダーは仕事をゲームに変える
5.ボス :ボスはやれと命令する(権威に頼る)
5.リーダー :リーダーはやろうという(導く)
6.ボス :ボスは自分の考えと異なるものを排除する
6.リーダー :リーダーはより良いアイデアをメンバーから吸い上げる
引用:補助金・公的施策パートナーズ>ボスとリーダーの違いについて より
これはイギリスの高級百貨店チェーン「セルフリッジズ」の創業者、ハリー・ゴードン・セルフリッジの言葉です。ウチではリーダー育成にチカラを入れています。次の担い手へつなぐためです。
ウチの職人(大工および軽作業員)は9名、職員(工務)は2名の計11名ですが、65歳以上が6名です。あと5年で半分の人数となってしまいます。浦河町、様似町、えりも町においても建築に関わる職人ってそんな感じです。現在の50代は極端に少なく、40代以下においても全体の1/3といったところです。
この5年にどれだけ40代以下で先人達の知識・技術を受け継いで下の世代へ伝えられるかが大切です。その際に今までのようにボスタイプでは下の世代へ伝えられません。「言っているんだけどなぁ」では何も変わらないのです。
40代は60代のようには逃げ切る事は不可能です。50代は子供も巣立ち自分たちだけなので逃げきれると思って変わる気はありません(僕の見る限りですが)。変われるのは自分だけ。なので、ウチのスタッフには変わるキッカケを与える事をしてきました。
リーダーであったり、チームワークについてで資料を作成して話すことや実際にリーダーとしての役割と権限ももってもらい、上の年代にもフォローをお願いしてきました。
リーダーはひとりではなれません。フォロワーがいてリーダーとなれます。善きリーダーには善きフォロワーが集まっています。フォロワーの方々がリーダーとして育てるのです。
そんな話を色々な角度や色々な場面で言ってやってもらった結果、少しずつ変化してリーダーとして考え行動する形がつくられてきています。今はそのようなTOPの方が合っていると感じるし、その体験をした今のリーダー層は善きフォロワー像もできていると感じます。
まだ新卒や二次新卒など若い担い手が入ってきていませんが、若い担い手目線でのリーダーとしての振る舞いは少しイメージできていると感じます。この昭和98年から令和5年へのトランスフォーム(変革)をしていく事が工務店の存続の一歩であり、職人育成の必須条件でもあると考えます。
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