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冬支度〜薪ストーブの火入れ〜
僕の住まいを今年冬〜春にかけて部分改修しました。その際に導入した薪ストーブ。暮らし方によってはとっても良いものだ!とススメるにもまず自分が使っていなきゃ説得力がないなと思い設置しました。
薪ストーブについては帯広の薪火屋さんに全面協力していただきました。イエの平面図を元に適切なストーブとしてネスターマーチンS43を選定していただきました。
うちの主(あるじ)として居間に入るとドーン!と構えております。笑
薪ストーブの設置が5月だったため、取り扱い説明として薪火屋さんに来ていただき、初の火入れをおこないました。
各部位の説明から着火までの手順。その後の火の保たせる方法についてとても丁寧かつ素敵な説明を聞いて薪ストーブの魅力が増幅しました。
僕自身の備忘録兼現薪ストーブユーザーの方にも再確認として記しておきます。
① 空気量を調整する
まずは空気量調整ダイヤルを全開にします。このネスターマーチンS43は石炭も燃焼可能タイプであるため下から空気を取り込む事ができるので下から来ない位置に風向レバーを真ん中にします。
② 薪をくべる
火が上から下へ着火していくようにくべます(薪ストーブの種類にもよります)。下に中くらい(7cm以下)2本の薪とその間に着火用の焚き付け材(針葉樹の薪や製材)を井桁に2〜3段組み上げ、その上に着火材のみで井桁に3段ほど組む。その際気持ち後ろ側へ倒す。火がついていき崩れる際にドア側へ来ると開けた際に灰などが落ちる恐れがあるため。
③ 着火する
焚き付け材に火がつくよう着火材をセットして火をつけます。ドアは少し開けたままにします。まずは下まできっちり火がつくまで待ちます。コレは煙突を温めて上昇気流をしっかり発生させるため。またその際に酸素を大きく取り込む必要があるためです。
④ 空気量の調整
着火材から下へ火が移るころにドアを閉めて、薪へ火がつくまでひたすら待ちます。火がついてメラメラしてきたら火の様子をうかがいます。黄色〜オレンジへとなっているのは健康的な証拠。青〜黄色な炎は不健康。酸素が足りません。青白い顔をしちゃうのです。火バサミなどで薪を少し離したり、近づけます。木が燃えるのはガスを纏うから。木単独では燃えず2〜3本の木が集まることでお互いからガスを出し木に纏う事で燃え続ける事ができます。なので、大きな薪をドーンと入れて何時間も持たせるとはいきません。それをコントロールするために空気量を調整します。少なくすると燃える量は少なくなります。ガスと酸素量で火の強弱をさせます。熱量を増やすには薪の量ですが、大きすぎると燃えづらいので数を多く入れます。表面積を増やす感じ。あとは酸素量との兼ね合いとなります。薪の含水率によっても変化します。15%以下が適切です。あまり水分が多いとタールが多く出てしまいます。それはストーブや煙突にも悪いし熱効率も悪くなってしまうので、きっちり乾燥した薪を使う事が大切です。消化は燃え尽きるまで待つことだけです。
薪ストーブは熱量が莫大なので暖かいです。更に輻射熱がガンガン出ているので身体の芯まで暖かくなります。リフォームには最適です。新築ではオーバーヒート気味となるので色々と工夫します。炎のゆらぎを見ているのは本当に癒やされます。しかし、手間がかかります。薪についても買ってそのままとはいかず、薪小屋へ積んで、使うために小割りして、家の中に必要分ずつ運んで……と面倒であり火加減調整が簡単にできません。
それでも良い!と思ます。そして持続可能である点。木は50年で材料として使えるようになります。が、その間でも材としてでも使えない部分は多くあります。材では少なくとも50mm程度なくては使えません。枝や皮側などをチップ等で使ったり、薪としても使えます。更に間伐材などもですが、庭木などからも出てきます。しかし、石油となると何千年単位で生成されるものなので持続可能ではありません。
ウチはエシカルを意識しています。次の世代へ少しでもより良くつなぐ事が大人の責務と考えています。だから何事でも【未来良し】を言えるような提案をしています。
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