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おせっかいを許容し合う

おせっかいを許容し合う

おてつたびやふるさとワーキングホリデー(ワーホリ)で訪れる若者たちと交流して思う事は浦河や様似、えりものようなコミュニティが存在している地域は貴重であり、若者にとっては新鮮で温かい場所であるのだと感じる。それは彼・彼女らが「おかえり!」と言わせてくれるから。


 

そのコミニュティを存在させるために必要な事が『おせっかいを許容しあう』事なのだと思う。浦河ではよく『おせっかい』を受けたり、したりする。例えば家庭菜園で多くの野菜が取れた際にお裾分けとしてもらったり、魚釣りで自分だけで処理しきれない分をもってきてくれたり、隣の方が自分の敷地の草刈りをするからと一緒に草刈りをしてくれたりする。

経営リーダーのための社会システム論/宮台真司×野田智義で書かれている。

コミニュティの維持について私が感じているのは、おせっかいをお互いに許容し合うこと、人の人生に入り込んでいくことをお互いに許容し合うことの大切さです。経済発展自体は悪いことではないし、人々がお金で便利さを買おうとするのも自然な欲求ですが、それによって失われるものをいかに取り戻すか、そこを考えなくてはと思います。

それを社会学者の宮台真司さんは

それはひとつの規範であり、価値観です。(中略)人々に規範や価値観をただ呼びかけただけでは、その通りになることはまずありませんが、ある体験を共有していただくことで「いいなあ」と感じてもらうことができれば、そこから先、人々の規範や価値観に変化が生じる可能性がありあります。これを「体験のデザイン」と言います。

おてつたびやふるさとワーホリで来た方へおこなわれる『おせっかい』があります。例えば有志で交流会をおこなったり、色々なポイント(釣りができる場所や野鳥が見れる場所だったり)へ連れていくだったり、近くの観光地やお店へ連れていったりします。それをかわるがわる色々な人がおこないます。これら『おせっかい』による「体験」を通じて価値観が呼び起こされて【心地良さ】を共感してもらうという「体験デザイン」となっているのだと感じます。

この「体験デザイン」は採用においてもかなり有効的であると自負しています。地域の良さを知るには多くの【景色】【食】【人】を体験することで共感を生むことへとつながります。何が共感につながるかは人それぞれです。「おもいがけず」出会うことがとても大きな感動を生みます。それをデザインする。

 

現在の世界に流れている情報量は80ゼタバイト(ZB)と言われています。2025年には175ZBになると言われています。1ZBは10の21乗、1兆GB(ギガバイト)です。数がでかすぎて良くわからなくなりますが、175ZBとなると世界中の砂浜の砂粒の数と聞きました。そんな情報量の中から僕らのような小さな企業の発信を届けるにはSNSなどでのつながりやリアルな口コミでなくては中々難しい。コレと言ったマスメディアがなくなってしまったこの時代では情報を載せるではなく、伝えてもらう取組みが必要となります。しかも自主的に行ってもらうような形でなくては広がりを持たせることができません。

ウチでおこなっている『ウチとまち 広報』においては目的を初めに伝えています。

このような仕事内容でお願いして、活動することで自信がアンバサダー化されるように僕も一緒に活動しています。その活動ってそのままインターンでも有効であると感じて、25卒へのインターンをドンドンおこなっていく予定です。

 

『おせっかい』にはひとつ注意点があります。それはプライバシーに関わらない事!地方から若者が出て行く理由として

稼げない

労働環境が悪い

プライバシーがない

と言われます。プライバシーとは個人や家庭内の私事・私生活。個人の秘密。また、それが他人から干渉・侵害を受けない権利。です。『おせっかい』でプライバシーに干渉・侵害をしやすい環境を構築してしまいやすいので、『おせっかい』する側は特に意識しておこなっていく事が特に僕たち世代がすべき事です。プライバシー干渉・侵害を感じていた世代なのだから。

『おせっかい』するには「ないものねだり」をヤメて「あるものさがし」をしなくてはいけません。必ず良いところはあり、それを良いと思うのは人それぞれ。価値観によるところが大きいのでなにをもって「あるもの」とするかは自分です。少し立ち止まって見渡せば「あるもの」を見つけられるのだと思います。人それぞれに「あるもの」を見つけ、それが貴重であったり、ユニークであったり、賛同を得られると「あるものえばり」ができます。皆それぞれの「あるものえばり」をしているとそれは地域のらしさへと見えると思います。地域のらしさは広く認識してもらいやすくなります。このらしさを『おせっかい』して体感させてあげることがよいと前述もしていますが、色々な人が関わり合うことが最も大切なのだと実感します。その交流こそが「おもいがけず」感動を共有するからです。その体感こそがコミュニティに入り込んだ、受け入れられた瞬間(とき)です。そのためにも地域のみんなでやろう!という事です。

こんな話は結構ブログでも言ってきています。

「ないものねだり」ではなく「あるものえばり」(8/19)

大地のつくりからイエづくりを知ってもらう(8/29)

地方から若者が出ていく理由(9/3)

人口減少と高齢化が引き起こす採用難(9/10)

コレも一種の『おせっかい』。こんな視点からならば共感できないかしら?と言う下心。

一緒に『おせっかい』しませんか?

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