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「ないものねだり」ではなく「あるものえばり」
「浦河にはなんもないっしょ」
地元にいる人からよく聞く言葉。昔から聞こえてきていた。僕(社長)の子どもの頃から聞こえていたので40年以上前からの話だ。相も変わらず生まれも育ちも浦河町もしくはその周辺であるえりも町~様似町~新ひだか町(三石、静内)の方々から聞こえてくる。「なにもない」訳はなく、生まれ育つことができたと言うことは、生活基盤はしっかりあるわけで、住みつづけるということは不足ではなく不便であるということではないかなぁと考える。
僕は高校進学と共に町を離れて、戻った経験からないと嘆くならば出たら良いといつも思う。「住めば都」というように関東で現場毎で各地に1年ほど滞在する生活をおくっていたのでどこにでも楽しい場所はあり、美味しい食べ物があり、興味深い歴史があり、面白い人がいる。地元である浦河に帰ってきても十分あり、プラスして素晴らしい自然が共生している。
自然はどこへいっても同じ。見え方が異なるだけ。
そんな風に中学生の頃は思っていました。しかしひとくくりに関東といっても茨城と千葉でも異なるし、千葉のなかでも全く異なります。見方、見る方向、見る動機が異なればまた違うものも見えてきます。例えばコップ。コップに水を入れるとコップですが、そのコップに花をいれると花瓶に、金魚を入れると金魚鉢になったり、ひっくりかえして円をかく定規やクッキーの型抜きにと変化します。地域も同じだともいます。「ないものをさがす」ではなく「あるものをさがす」。そのほうがずっと楽しいものであると思います。
「あるものをさがす」目になるには少し訓練が必要です。興味を持つ、視点を変えるという訓練。いわば鳥の目や虫の目といわれるように自身を変化させる必要があります。中々難しい。そこで他の人の目はどうなのだろうと関心を寄せることで訓練になります。地域の変化には「よそ者・若者・馬鹿者」が大切と言われたりします。そのうちの「よそ者・若者」の視点からどのようにウチ(神馬建設)とまち(浦河町とその周辺地域)が見えるのかを実体験して発信してもらう『ウチとまち広報』という企画をしています。そういう変わった事をする点で「馬鹿者」であります。笑
今回は『おてつたび』という「お手伝いをしながら知らない地域を旅して気づいたら自分にとって”特別な地域”になっている」というサービスをつかって募集した2名が参加しています。静岡と沖縄から来てくれました。台風での飛行機の混乱を避けて少し早めに入ってくれており、初北海道を満喫してもらいたいと思います。
24日までウチのことではイエづくりにおける考え方(哲学・フィロソフィー)であったり、現場を見てもらいどんなところに興味があるのかであったり、地域についても色々見てもらい「なぜ」ウチがこの地域でそんな考え方をもってイエづくりをしているのかを体感してもらい、実際に具現化されているのかを確かめてもらうなど様々な視点で見てもらい、感じたことを発信してもらうというお仕事です。
この企画により「あるものさがし」からシンカして「あるものえばり」へとなるキッカケ作りであるとも考えており、SNSでは届かない地域の方々へニュースレターという紙媒体で記事化して届けることが地域の魅力作りにつながるものと確信しています!
「あるものえばり」をする大人はたぶん楽しそうに見える。サウイフモノニワタシハナリタイ。
浦河町から
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