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イエづくり

暑い夏を快適にする方法

暑い夏を快適にする方法

この夏は本当に暑いですね。

気温はテレビなどでは30℃超えは1日ですが実際には3〜5℃くらいは違います。気温として測られているのは旧測候所(灯台の横、文化センターの上)なので異なってくるんですよね。

浦河から様似、えりもの日高東部においては夏においては朝に「ガスがかかる」と言われる霧が発生します。この「ガス」は夏に気温が上がる際に発生する海霧のことで、北太平洋の寒冷な親潮と海上の温暖湿潤の寒暖差によって発生するとされています。このガスのおかげで湿度が高まります。湿度が高く気温が高いと不快となります。例えば浦河は帯広よりも気温が低いのですが、帯広から来た人にとっては蒸し暑いと言われます。

蒸し暑い夏をどのように快適に過ごすために考慮する点は

  1. 湿度を下げる
  2. 気温を下げる
  3. 表面温度を下げる

を考えて対応できると良いです。

1.湿度を下げるには湿気を入れない事が一番です。ガスがかかると気温が下がり、海からの風が吹いて心地よいので窓を開けて風を取り込みやすいです。しかしその後ガスが晴れて気温が一気に上がります。そうなるとイエの中は気温が高く・湿度が高い状態になってしまいます。更にガスがかかっている時よりも風は吹かなくなります。一気に不快感が増します。コレを解消するには①湿気を含んだ外気を入れない②除湿するのが効果的です。①についてはガスがかかっている時間帯に窓を開けない。それだけでも十分な効果を生みます。その後に晴れて気温が高くなった際に室内の空気を外へ出すととても効果的です。その際に2階建てであれば2階だけを(天窓でも良いです)開ける事で抜けやすいです。暖まった空気は上へ上がるからです。もしくはエアコンがあるならガスが晴れて気温が一気に上がってからの除湿が効果的です。再熱除湿と言われる方式をとっているエアコンの場合には省エネとなります!更には相対湿度よりも絶対湿度を見ていくとよりわかりやすいです。相対湿度は%で現されますが、絶対湿度はg/㎥で現されるように1㎥の空気が含んでいる水分量です。これが13gを切ってくるとグッと快適になってきます。絶対湿度を計測できる温湿度計もありますのでそれを使うもよし、swichbotというスマート機器(ネット環境につなげて生活をより善くするものの総称。swichbotoでは温湿度計以外にもカーテンを閉めたり、スイッチのON/OFF等色々できる機器が販売されています。)でも計測でき、コレでは記録を残すことも可能であるのでとても重宝します。この辺りはまたの機会にココで書きますね。

2.気温を下げるには日射を入れない事が重要です。中のカーテンではなく外での日射遮蔽です。夏は太陽が高いので少しの庇(ひさし)があれば遮ることが可能です。もしくは簾(すだれ)などをかける事で遮る事ができます。1枚3000円しないくらいです。コスパが良くエコであると言えます。またアサガオやゴーヤなど植物で遮る事も良くされています。夏は遮る事が必要ですが、冬は入れる事を考えなくてはいけないので取り外しが可能であるか、太陽の角度を考慮することが重要です。

3.表明温度を下げるには、まずは日射を入れない事と最も効果的なのは断熱性能をあげる事です。僕の自邸を今年始めより断熱改修して実感しています。断熱改修により気密性能が上がる事と窓を一緒に取り替えることで日射遮蔽効果をあげる事もできます。また、その効果は冬場にも大きな快適性と省エネをもたらします。このような改修をウチでは『性能向上リノベ』と定義しています。イエの性能を上げる改修として他では、耐震性能もあります。どちらにおいても事前調査のうえシミュレーションして計画して施工します。また、壁に太陽光を当てないという点では陰るように広葉樹を敷地内に植えるという点も効果的です。更に木漏れ日が敷地内特に窓との関係性を含めて植えられると情緒性が向上します。その窓際がとても心地よい場所へと変わります。

コレらをすることはエシカルであるとも言えます。省エネで脱炭素化へ向かう行動であると考えます。エシカルとは道徳的・倫理的という意味です。覚えやすいのは【将来への影響をしっかり考える】です。【しょうらいへのいきょうをっかりんがえ】からエシカル。言いかえると五方良しであるとも言えます。【相手良し、世間(社会)良し、自分良し、やる人良し、未来良し】で五方良し。エシカルを意識して行動する事は大人としての責務であると言えます。自分が死んだらそれで終わり、知らんでは済まない話はたくさんあります。私たち大人は次の世代やその次の世代に何をつなげるか、何をつないでもらえるかを考えて渡さなくてはいけないと考えます。そんなエシカルについてはまたココで書きたいと思います。

今回は夏を快適にするとエシカルであるという事でした。快適の方がwell-beingですよね。

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