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本からの学び~お金の向こうに人がいる~
休みには時間があれば本を読もうと色々と買っていた中から。
今回は『お金のむこうに人がいる』という経済の本。著者は元ゴールドマン・サックスで現在は中高生への金融教育に関する活動をおこなっている田内学さん。以前VIDEO NEWSというネット番組で話を聞いてとても興味を持ったので買った本です。
この本の「はじめに」で
僕たちの暮らす社会はいくつもの経済問題を抱えている。
その中で最も深刻なのがこの問題だと思う。
ほとんどの人が、経済の話に興味を持てないことだ。
僕もそうだった。もしかして、あなたもそうではないだろうか?
僕も経済に関しての興味がわかなかった。40歳を超えるまで。まったく。やはり難しいからである。その理由もこのように書かれている
専門用語が出てきて、途端に経済に興味を失ってしまう。興味を失ってしまうと、それ以上思考が深まることはない。「どうせ蚊帳の外だ。経済のことは専門家に任せておこう」と思ってしまう。この謎の答えはもっと意外で興味深いものなのに、専門用語を知らないと、そこにたどり着く前に退場させられてしまうのだ。
まったくその通り。しかし経営者となって地域のことも含め経済という部分を考えていかなくてはいけなくなり、色々と読み漁ってきた。最も影響をうけたのは『人新世の「資本論」』/斉藤幸平である。そこから斉藤幸平監修のマルクスの『資本論』(Eテレで放送された100分で名著のテキスト本)が結構思考を変化させた。この思考の変化は会社の財務体制を健全化させる一助となっている。
この本では「経済の目的」を順を追って説いていく。まずは「紙幣そのものに価値はない」である。マルクスですな。
見たこともない紙幣に価値を感じることはできない。
価値交換のためのものである。ウチらがおこなう『イエに関する困りごと解決』についての価値を紙幣がない場合どのように交換するか?「毎月お米と塩をもらう」とか「2ヶ月一緒に働く」など同程度と双方で納得する価値を提供してもらう事となります。その価値を交換する「チケット」とこの本では言っています。しかも「将来の約束」である。それぞれが「チケット」を発行していくとその価値の「約束」は保証されない。日本においては日本銀行が発行している。日本政府が価値を保証しています。
この双方の納得した価値の交換というところに本質があると考えています。こちらが提供しようとしている価値と相手が感じてくれる価値に齟齬があった場合に「高い」などの不満へと変化します。その齟齬を無くす伝えるチカラと体感をしてもらう事が大切であると考えます。
まだまだ読み始めですが、ウチと絡めてこのようにアウトプットしていくことで経済を自分事としての理解ができると考えています。
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