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変化してもらわなくては困る!
ウチは14名中7名が65歳以上。故に今後3年間で7名以上の採用と定着を目指している。なぜなら仕事をやってゆけないから。僕たち経営者がいても、工務がいても職人がいなくてはなにもできません。7名のうち5名が職人です。少なくともそれ以上の職人を入れなくてはならない。そうでなくてはウチの存在意義(パーパス)である『地域のイエに関する困りごと解決』ができなくなる。また、職人の知識・技術が継承されずに消えていってしまう。
浦河町においては20年で人口が3割減っているが建設業の就労者数は7割減である。今後は拍車がかかる。大工だけで見ても現在50名いる大工だが50歳以下は16名。50代も3名なので5年で更に半分になるのは明白である。コレは20年前からわかっていたこと。僕たち世代のさらに下の世代が担い手になっていない。だから職業訓練校も閉校となる。その時点でわかっていたこと。それは「あたりまえ」で、職人自体が「ちゃんと勉強して、良い学校行って、良い会社へ」という。自分のしている仕事に誇りはない。「この仕事は良い。おまえもヤレ!」なんて言葉は聞いたことがない。
なぜか?ずっと疑問だった。経営に関することや組織化に関する事を学んでいくうちに理解した。職人ではなく作業員化していることだった。職人と作業員の違い。それは考えて自ら動くかどうか。である。まず半数以上は作業員である。親方や社長に言われたことをこなす。しかしその親方も社長のハッパがなければ一現場を取り仕切るほどの考え・思考をめぐらせて仕事をしてはいないことがわかってきた。それは他社を見ていないことが最も大きい。他社を見ていないから違いがわからない。特に地域外の他社と交流する機会が乏しい。大工は特にだ。前述の職業訓練校があったから地域内に大工は多い。だから大工が出張で来て一緒にやるということはない。こちらから出張してやるという事もない。大半が家内企業であり零細企業であるから。違いを知らないので「コレで良い」や「あたりまえ」となっている。
もうひとつには「良いところを見ない」という点もある。人には必ずどこか良いところがあるが、そこにフォーカスせず悪いところをみつけて引きずり落とす。そんな習慣がある。だからまず自分(達)より劣るところにケチをつける。それは成長の機会を奪っていると感じる。成長は理想があるからできること。理想は他者から得られることが多いと感じる。「あの人のようになりたい」「あの人に負けないようにしたい」と。理想があって現状を見るとギャップがあるから成長してゆける。良いところを見つけられなくては、「自分はこのままで良い」となってしまう。現状維持を目標とすると退化の始まりである。時勢によって人は変化してゆく。体力や身体的能力は40代から自覚できるくらいに落ちてゆく。それを補うのは知識と経験、そして頼る仲間である。知識と経験で落ちてゆく身体能力をカバーできても知れている。人が一人でできる事は限られている。だからチームでやってゆく。メンバーに頼むことで補ってもらう。それをより多くできるように知識と技術を伝承することで、半人前だったメンバーを自分の80%の人材にできれば3人いれば自分の倍以上稼ぐ事になる。そうやって役割が変化してゆく循環が欠如している。
だから変化してもらわなけねれば困る!今まで通り昭和98年を生きていくのだ!というのであれば60で辞めていただくということなのだ。今は令和5年。平成を通り越していますよ。変わらなければ困る!それは自分であり、後輩もだ。大人の責務として次の世代によりよくつなぐ。「今だけ、俺だけ、金だけ」精神で「俺もうあと何年だから…」というならサッサと辞めましょうよ。消費、いや浪費されては困るのです。
変化の基軸に『エシカル』を置いていただきたい。エシカル=五方良し。【相手良し】【つくり手良し】【世間良し】【未来良し】【自分良し】。あなたの行動は五方良しですか?
この地域はとてもステキな場所です。手つかずの自然があり、澄んだ空気があり、なにもない水平線を眺めることができ、馬があたりまえにいる風景がある。そして多くのまちのお店が残っている。営みがある。そんな地域に僕たち建築業関係が少なくなってきている。とても早く減少していっている。帰ってきて13年で頼めるところが本当に少なくなってきている。だから皆とても忙しい。だから緊急性を要する仕事に追われる。メンテナンスがシッカリとされていないから。余裕がないから。この地域は仕事があふれている。言い換えれば「イエに関する困りごと」が増えている。それは住みにくくなっていく。理解できる。
なのでウチは採用にとてもチカラを入れてやっています。地域を守るため。周りの同業他社や専門業者などがそれぞれ雇用をしていくことが健全であることはよくわかっているが、もう待ったなしの状況なのです。
田舎だから仕事はある!小さいまちの小さい会社だからチャレンジできる!
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