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楽しい現場は安心な現場

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経済効率優先で作業員は“寄せ集め”…建設現場で失われてしまった「真の組織力」

日刊ゲンダイでの森山高至(建築エコノミスト)さんの記事。

建設現場での事故が続いています。ニュースになるのは本当に大きな事故なのですが、橋桁が落ちるとか鉄骨が落ちるもですが、札幌市での鉄骨の精度不良が発覚したため、15階まで立ち上がった地上部分全体と地下の一部を撤去した上で再構築するという事も起きています。記事ではその原因が書かれています。

ウチではスタッフは仲が良いです。ずっと話しながら仕事をしています。リフォームの際にお客さんから「いなくなって静かでさみしいわ」「楽しそうで進学きめていなかったら考えた。笑」と言ってもらう事があります。スタッフ間だけでなく協力会社とも一緒です。仲が良いことはメリットが多くあります。その中でも最もメリットであると思うのが『安全管理』です。

『安全管理』とは安全な作業管理を整えることです。建築現場では常に状況が変わります。そしてキケンな場所はたくさんあります。丸のこで切るだとか足場等高所からの転落であるとか重大な事故へつながりやすいです。その安全管理は30年以上前から見るとかなり変化してきています。足場はあたりまえに先行足場であったり、フルハーネスになったりと変化しています。

厚生労働省の労働災害統計によると平成元年以降の建設業における死亡者数は1990年の1075人をピークに2021年には288人(26.8%)と減少しています。しかし、全産業の死亡者数に占める建設業の割合は、30%程度で推移しており、高い比率のままです。理由は建設業労働就業者数は1997年の685万人をピークとして減少が続いており、2022年では479万人(69.9%)と減ってきているにも関わらず全産業の死亡者数に占める割合が変わらない事は依然として「キケン」な仕事という認識がされてしまいます。

そんな中ウチではこの10年大きなケガをする事故はありません。それはコミュニケーションが取れていることが大きく関係していると考えます。話をしながらすることでキケンを指摘する事が容易です。「それだと危ないからこうやり直して」「それだと落ちてぺっちゃこなっちゃうぞ」なんて軽く茶化すような言い方などで指摘します。それは人によって聞き入れやすい、行動に移しやすい言い方で指摘します。叱ることで次やらないようにしよう!とか、茶化すことで気をつけなきゃまた茶化されると感じて行動が変化します。考えて合わせて言っているのではなくそれまでのコミュニケーションで培われている関係性であると考えます。

また、コミュニケーションが取れている、仲が良いことで迷惑をかけられないという心とケガをさせられない!という心がキケンを指摘する事につながっているのだと考えます。どうでもいいという関係性と、名前も顔も知らない関係性の違いであると考えます。

昔の職人の現場ではそれぞれがそれぞれの仕事を黙々としている、ピリピリしている感じがありました(今でもあるかな)。ウチは先代の頃から「現場は楽しくやらなきゃ」というスタンスであったので浸透しているのだと思います。楽しくない現場より楽しい現場の方がまず行きたいと思うし、集中力の持続性が長いと思います。

そのコミュニケーションの始まりが挨拶です。大きく快活に挨拶するだけでコミュニケーションは取りやすくなります。「まずは自分から」。自分から心を開く。自分から聞くことをしてゆくをそれぞれが思い、行動する事からできることだと考えます。

おはようございます!

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