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地方から若者が出ていく理由
- 稼げない
- 労働環境が悪い
- プライバシーがない
と言われています。それはこの業界に若手がいないという理由とも通じます。
私たちの会社も4年前までは季節雇用という形態でした。しかし、僕が13年前に戻ってきたときにも冬期においても仕事は十分ある状況が大半でした。にも関わらず、12月末~1月中には離職してもらい、3月末には再雇用するという昭和から続いてきた形を続けてきていました。
季節雇用では「特例一時金」が支給されます。徐々に支給額も減り、賃金上昇も物価上昇よりは少なくなり「特例一時金」だけでは到底足りないので、自分で仕事を受けたり、バイトをしたりして生計を立てていました。
そのため昔は手に職をつけ『稼げる』職業として従事者が多かった職業だったはずが、キケン・キタナイ・キケンという3Kなのに稼げない4K職業となり敬遠されてきたと思います。また親御さんについても4Kな職業と認識されて子どもから就職したいと相談されたときに「食べていけるの?」「生活できるの?」と否定する状況です。故に徐々に人手不足となり、大工さん自身も子どもへ「ちゃんと勉強して良い会社へいきなさい」と自らの子どもへ仕事姿を見せることも、勧めることもなくなりました。
人手不足なのに経営者達がプロセス改善や設備投資と向き合わず、昔からの非効率なまま、過重労働の担い手を探し続け、更に地域を衰退させてしまう負のスパイラルが発生しています。(まちづくり幻想/木下斉より)
ウチでは人手不足と職人絶滅の危機を解決する手立てとしても多能工化に取り組んでいます。多能工とは複数の職ができる職人です。この地域で培った知識・技術をもった社長や棟梁達はもう65歳以上が大半です。すべてを受け継ぐコトはできないが、それぞれの得意な部分を受け継いでいくことができればまだ先人達の記憶をのこす事が可能です。失ってしまうと何も残らない上に元に戻す、呼び起こすことは絶対にできない。かなり危機的な状況なのです。
私たちはそのためにものづくりが好きな人に各職種の募集をかけさせてもらっています。多能工化により知識・技術の伝承と『稼げる』場づくりを行う事がひいては地域になくてはならない企業と思われるべく、ゆるやかな変革をしていきます。
ものづくりが好きな方、一緒に変革と伝承をしながらイエづくりしませんか?
浦河町から
全ての人の人生を 豊かにする仕事を
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