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見えなくなる部分こそが大切
現在絶賛建築中の現場から。
断熱工事をしています。壁の間にグラスウールを充填しています。フワッと入れる事が大切です。この施工はその後壁となり見えなくなってしまいます。しかし、生活していくにあたり暑さ寒さが出てしまう可能性があります。
写真のようにこのようにサーモカメラで撮るとよくわかります。これはグラスウールが押し込められて機能を果たしていないと考えられます。
この場合は理屈を知らずにやっていたという場合もありますが(それはそれで問題ですが)、お客さんの事を思い仕事をするならば「なぜ」この作業をするのかを知ってやらなくてはいけないと思う。暖かくするために断熱材を入れば良いという訳ではなく、どのように入れる必要があるのかを理解して施工しなくてはいけない。理解して施工するように教育が必要なのだと思います。
そのような事になる理由として
- 出来るだけ早く安くという圧力
- 説明なく作業を強要させられている
- お客さんの顔が見えない
という事からなりやすいと考えます。
ウチでは先代の頃から【早く安く】という言葉はないと思います。文化として【きっちり・しっかり】の方を重要視しています。
仕事についても【説明なく】良いからやるように!なんて事はなく、先代の頃から0〜10まで懇切丁寧に説明していました。初めてやる仕事の際には特に。
ウチでは極力お客さんに神事(地鎮祭や棟上げ式)をやってもらうように説明しています。それは何事もなく円滑に進められるようにという点とお客さんと顔を合わせる機会をつくるためです。施工中にお客さんの顔が浮かぶ事で思いを馳せる事ができます。「この角はあの赤ちゃん転んだ時に危ないから面をとっておこう!」「奥さんの背が小さめだから天板の高さは少し低いこの高さの方が使いやすいと思うんだけど。どうだろう?」と言った事へつながります。
地域に根ざした工務店なので誰さんというのは理解して施工しますが、文字・言葉としての認識ではなく『顔の見える』仕事。言い換えると『笑顔を想像できる』仕事ができるようにしています。ニュースレターやホームページにて大工さんも知ってもらう事で声をかけてもらえたり、名前で呼ばれる事は大工さんは励みになります。初めは照れていましたが、照れが消えてくると自信に満ちた表情へと変化していきます。それは承認欲求が満ちてくる事につながり、自己肯定感が向上してくるのだと思います。自己肯定感向上する事で若者へ言う言葉が変化します。
先代がやってきたことは「今」になって良くわかる。意図していたかどうかは別として人づくりにとても大切な事をし続けていたと。「その頃」はいちいち長い話と耳にタコができるほど言い続けていた事は大切だから何度も言うのだなと!僕もやっていかなきゃ!
浦河町から
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