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アスファルトをオススメしない理由
最近は家の周りをアスファルトで全面覆ってしまうイエをこの地域でも多く見ます。
理由としては
- 雑草が生えるから
- 雪かきが大変だから
- 子どもが小さいので転んでケガしやすいから
- 砕石が道路に出て行き掃除が大変だから
- 轍になるから
があげられます。上記の理由には私たちはこう答えます。
- 雑草は定期的に刈ったり、抜いたりがよい
- 雪かき年に何回ある?
- アスファルトでも同じよ?
- 転圧と使うモノによるんだよ
- 転圧と地盤の関係だからね
砕石とアスファルトではなにが異なるか?それは費用です。
アスファルトは砕石をコールタールで一体化したものです。原料は油です。今のガソリンや灯油を見ておわかりのように価格はあがっています。アスファルトの耐用年数は10年ほどです。油で固めたもであるので今時期のような熱射にさられると溶けて軟らかくなってしまいます。転圧して固めたモノが徐々に離れてしまいます。そこへ雨水などが入り込んでいくことや凍結・融解を繰り返すことで割れが生じてきます。一旦割れが始まるとそこを起点として広がってゆきます。また離れた隙間に土が飛んできて、種子が根付いて割れを促進する場合やアスファルトの下にある根から押し上げて突き破る場合もあります。更には地域性として地震や地盤沈下による割れも散見されます。結構色々な要因でアスファルトは劣化していきます。その劣化を止めるための策としてはなにもありません。
そして10年後アスファルトはどれくらいかかるのかがわかりません。処分代も年々高くなります。10年~15年でみすぼらしくなるので取替えをするとなると40年のうちには2回以上は取り換える必要があります。
砕石とした場合には自分でやるなら0円。お願いする場合にしても現在の価格で1回1/10ででき、年2~3回でできるでしょう。また全てをせずともグランドカバーと言われるハーブや草木を植えることで雑草が生えない形で緑で覆われる方が豊かな日常となると私たちは提案します。
この地域ではイエの周り(敷地内)に緑が少ないつくりが多く殺風景な計画だと思います。私たちはこの地域に住まうという点で都会と異なる豊かさには『自然を身近に感じて住まうこと』であると考えます。四季がしっかりと感じられる点は徐々に日本から失われてきているモノであると。しかも都市部から年々足早に感じています。その良き点をイエにいて感じられる設計を志しています。近年やっとたどりついたこの地域らしい住まい方とイエづくりです。
さらに地球のことを考えての提案です。昨今異常気象、豪雨が多くなってきています。それは間違いなく温暖化です。僕たちが小学生だった40年前では浦小のグラウンドにスケートリンクをつくってそのまわりに雪山ができていましたが、今はできません。この5年ほどでもお盆を過ぎると長袖を羽織る肌寒さというのは9月末となり、イカ漁も7月末から9月中旬だったのが8月末から10月へと変化しているように目に見えるように暖かくなっています。温暖化を少しでも留めるという観点からゼロカーボン(脱炭素)が叫ばれています。その一助としては石と油であるアスファルトを極力使わない事。もしもの豪雨による災害を防ぐ点においては大地への浸透量を増やすことがあげられます。このような観点で物事をとらえてゆく事をエシカルと言います。エシカルとは道徳的や倫理的という意味です。僕はエシカルな考え方(エシカル思考)を基本としています。エシカルな考え方は五方良しとも例えられています。
- 相手よし
- 世間(社会)よし
- 自分よし
- 未来よし
- 作り手よし
ウチではエシカル思考からもアスファルトをオススメはしません。
浦河町から
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