NEWS/REPORT 新着情報
『わざわざ』行くからこそ見つかる、浦河の特別な理由

2025夏のインターンシップできてくれた、すずさんの記事。
すずさんは2025冬のインターンシップでもきてくれました。今回はすずさん含め3名が帰って来てくれました。嬉しい。
その帰って来てくれる理由こそ、地域住民が認識して磨いてゆく素晴らしい風土だと思います。
「あたりまえ」すぎて見えなくなっている大切なモノ
外からくる若者が教えてくれます。だから来てもらう。この時期にはウチのインターンシップだけでなく、まちのお店がふるさとワーキングホリデーをしています。夏であわせたら25名、冬では23名来ています。その目、感覚でとらえたことを交流会などで教えてもらう「あるものさがし」をしています。きっとそのあるものは石ころではなく宝石。磨くことで光り輝く。そうすると誇ることができる「あるものえばり」となります。それを一緒にさがし、みがく仲間となってくれるよう彼・彼女らに「わざわざ」来てもらって交流しています。
『わざわざ』浦河にくる理由
新千歳空港から車でおよそ2時間半、バスなら4時間ほど。北海道の南に位置する浦河は、決して「通り道」にある場所ではありません。観光地として大々的に取り上げられるわけでもなく、いわゆる“辺境の地”とまではいかないけれど、地図を見れば『わざわざ』行く場所だということが分かります。だからこそ、この町に足を運ぶ理由には、特別な意味があると私は思うのです。
私が浦河に心惹かれる一番の理由はなにより、人のあたたかさです。ここにいる人たちはみな、本当に自然体で、初めて会った私にまであたりまえのように声をかけてくれます。その瞬間、「あ、受け入れてもらえてるんだ」と安心できるのです。よく田舎が「みんなが家族みたいで干渉が強い」と表現する人もいますが、浦河の空気は少し、いや全く違います。お互いを尊重しながらも、するりと自然に距離が縮まります。だから、気づけば何時間でもおしゃべりをしていたくなる、そんな不思議な心地よさがここにはあります。実際まさご湯でおしゃべりに夢中になりのぼせそうになりました笑
私自身、浦河にはこれまで4泊5日や3泊4日といった短い滞在しかしていません。それでも、滞在の終わりには必ず「また帰ってきたい」「早く戻りたい」と思ってしまうのです。旅行先というより、第二の故郷のような存在。そう思わせてくれる場所は、人生の中でそう多く出会えるものではないはずです。
浦河の魅力は、人だけではありません。ここに流れる時間そのものが、どこか穏やかで優しいように感じます。都会で暮らしていると感じるせわしなさや、つい周囲と比べて焦ってしまう日常から少し離れてみると、自分の中に眠っていた余裕がふっと顔を出します。何も特別なことをしなくてもいいし、してなくて、たとえば、浦河は本当にいい空気なので散歩をするだけで満たされます。特に朝の空気が私は好きです。普段嫌いな虫の声でさえ心地よくて鳥の鳴き声だったり普段はあぁなんか入ってくるなぁくらいの音にしっかり耳を傾けて五感をフルに使っている感覚があります。またみんなで食卓を囲んで笑い合う時間も好きです。観光パンフレットに載るような華やかな“見どころ”ではないかもしれませんが、何気ない景色がどこを切り取っても特別に見える。それが浦河の魅力のひとつだと思います。
そして、この町の魅力を語るときにはやっぱり「暮らしの一部に招き入れてくれる感覚」を外すことはできません。お店に入れば「どこから来たの?」と気さくに声をかけられ、道を歩けば誰かが笑顔で会釈してくれる。銭湯に入ればおしゃべりにまぜてすれる。そのやりとりは観光客へのサービスではなく、浦河という町の日常の延長にある自然なふるまいです。だからこそ、よそ者である私ですら、その日常にスッと溶け込める。旅先でありながら「暮らしている感覚」を味わえるのです。
「心のお洗濯」という言葉がありますが、まさに浦河はそんな場所だと思います。日々ストレスやプレッシャーに追われている人、心に余裕がないと感じている人にこそ訪れてほしい場所です。浦河に身を置くだけで、気づかないうちに心の曇りが晴れて自分がリセットされるような感覚に何度も私はなりました。私の周りには心に余裕がないのだろうなという人がたくさんいるのでその人たちをみんな連れてきてここで心のお洗濯をさせたいです。本当に。
『わざわざ』行く価値のある場所って、観光名所や有名なグルメだけではないと思います。人のあたたかさや、町全体の空気感に惹かれて「また来たい」と思える。浦河は、そんな特別な理由を持った町です。私にとっては、もう立派な“帰りたい場所”になっています。もし今、少し息苦しさを抱えている人や頭を空っぽにしたい人、人の暖かさに触れたい人がいたら、ぜひ一度『わざわざ』浦河に来てみてください。きっと心の奥で、「あぁ、ここにきて、いてよかった」と思える瞬間に出会えるはずです。
浦河町から
全ての人の人生を 豊かにする仕事を

- 〒057-0032
北海道浦河郡浦河町向が丘西1-539-45 - FAX. 0146-22-3923