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イエづくり

愛着から始まるロングライフデザイン

愛着から始まるロングライフデザイン

11月15日から11月17日に行われたジャパンホーム&ビルディングショーにて行われた『愛着から始まるロングライフデザイン』を聞いてメモ、備忘録兼まとめ。


[SIA(石田伸一建築事務所)]

【設計思想】

100年前の住宅に学び、100年後のスタンダードをつくる。

地材地建

Long Loved Desigh

林業から製材、建築設計、ものづくりをおこなう

家と庭で家庭を作る

地材地建

今だけでない将来を考えたイエづくりのデザイン

[小泉誠 koizumi Studio/こいずみ道具店]

【いいデザインとは?】

①物理的に丈夫:持続可能 

②機能が十分:十二分でも八分でもダメ 

③情緒的:使い続けたい気持ち

【大工の手】

デザイナーは資格がなくてもできるので信用されていない。胡散臭い。

工務店も、胡散臭い(信用されていない)!

工務店の問題点 

組立て大工(手仕事の減少)

つくらされるものづくり(手を省き、手を抜く)

大工さんの誇りがなくなっている 

後継者がいない

工務店のいいところ 

ユーザーが目の前いる!(家具デザイナーは顔が見えない)

大工の手とは

①「手仕事とものづくりの復権」「良質な生活道具とデザインの普及」を目指した運動

②家を建てた大工がつくる家具プロジェクトです。作り手と使い手を繋げ、互いに「家具」と共に「家」を大切に思う気持ちを育むことを目的とします。そしてそこに「デザイン」の必要性を唱えるデザイン活動。

小さな家具〜大きな家具・家にくっついた大工しかできない家具。

道具でもあり、メディアでもある。

つくり手の心意気が

住まい手に伝わり

大切にしたい気持ちが

うまれる活動

つくり手が愛着をもたないとユーザーも愛着をもたない。だからつくり手に愛着をもたせる。つくり手の気持ちをつくる。

『なぜ日本では家が愛用されず愛着をもたれないのか?』

【新築神話と、質より量を求め、直すよりも買い換えるという選択の連続の結果】

築30年でクラッシュしてビルドするのは家族構成にフィットしなくなったから。古民家や可変性というところ大切。

注文住宅で一つの家族にしかフィットしなくしたところが問題。夢のマイホーム、注文住宅という言葉がそれを加速させた。その家族にしかフィットしない。お客さんのこうしたいに引きずられたため。医者の診察に異を唱える事は少ないが建築士や工務店も同じように家の医者という職業であるので、可変性を提案が必要。

今だけしか見ない注文住宅。施主の希望を鵜呑みにした、クライアントの顔を見ながらの住宅。

一番変わらないもの。それは敷地。敷地に寄り添う。敷地を最大限に利用した計画。子どもの将来と子ども部屋の将来。

【つくる目的が変わってしまった】

家は自分達の生活のため。売るため。

元来は生きるため。道具として使うため。

産地という言葉ができてから変化。誰が使うかわからないけど売るためにつくる。が、できるようになってから。経済が成り立つようになってから。必要だからつくっていたのが売るためと変化した。

例えば家具。問屋の注文によりつくる。それは売るためにつくる。

【家や暮らしのことを「知る」機会がないひとは知らないものを好きにならない、愛着を持たない】

家や暮らしを「知らない」ので、○○DKにする、壁紙をどれにする、キッチンをどこのにするというということで家づくりとしている。家はなんのためなのか?豊かさとなんなのか?が「知らない」。

人の顔が見えると大事にする。生産者の顔がみえて、想いを知ると大事にする。信頼できる。顔を出すという事は「責任」。誰が切ったのか。誰が製材したのか。どんな木だったか。を知ると大切にする。


もうディスカッションのメモだけでもとても共感と学びでいっぱいです。

ウチもイエに関しては「使用価値」を大切にしています。『イエは帰る場所』であると定義しているので、どう愛着を持ってもらうかを考えています。少し手間をかけてもらうということも話させてもらっています。手間をかけると愛着が出ると感じています。手間をかけようと思う仕掛け。それは生活様式によって変わります。その家族によりますので、手間を手間と感じないように仕掛けられると愛着を持ってもらえると考えています。

愛着があると長く使ってもらえます。更に周囲にも善い影響を与えます。長くそこにあると風景となる(風景となるように設計もしていくことが大切であるともいえます)。風景として保たれることが多くの人から思われる。多くの人から愛着持ってもらえるようにしてゆくことがつくり手としての矜持であると考えイエづくりをしています。それはエシカルでもあります。五方良し。

『つくり手が愛着を持たないとユーザーも愛着を持たない。』という言葉も身にしみます。職人とお客さんの「顔の見える」関係をもっと構築していくこと、そういった環境をつくることが僕の使命です。組織づくり、環境づくりが経営者の仕事・役割です。そのためにも採用であると考えています。この組織・チームに愛着をもってもらうといったところについても同様です。やらなきゃいけないことはまだまだあります。

一緒にイエづくりしませんか?

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