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矛盾と戦う日々〜採用をする理由〜
人が少なくなるけど、仕事があるなら無理をして採用するのではなく、今の人員でより稼げるようにする。または採用のコストを削減してまずは財務体制を健全にしてから採用に割いてはどうか?
と、銀行や会計士から言われることが多くある。しかし、僕の考えは
人がいなければ成り立たない
と答える。この地域は市域まで2時間かかる陸の孤島。ちょっとした事では急いで来てくれない。『イエに関する困りごと解決』をしていかなければ地域に住みづらくなり、地域の衰退に拍車をかけてしまう。この地域を次の世代につなぐ事が困難になる。
人手不足ではなく人手不在
そうなってゆくのは明白。国もやれスタートアップだ、成長産業だとそちらへお金を回しているが生活に密着した産業を疎かにしていけば必ずしっぺ返しが来る。例えば産婦人科や小児科の先生の成り手が少ない事。時間を問わない労働環境とそれに見合わない対価、そして多い医療訴訟から敬遠されがちだという。安心してお産ができる環境がこの点からも失われている。
私たち建築にたずさわる職人もどんどん減っている。どんなにAIが発達してもなくならない職業だと自負する。今後ストック住宅を有効活用しなければいけない状況が目前に来ている。それはエシカルという観点やカーボンニュートラルという観点からも世界から問われる。現在のスクラップ&ビルドは必ず問題となる。故に長く使うためにリノベを推奨されていった場合には人でなくてはできない。100年くらい経てばわからないが、50年ではまだまだと予測する。
人手不在としないためにも陸の孤島で採用を「あたりまえ」にできるようにする事は付加価値のひとつとなる。人が入ってくるということで永続的に発展できます。工務店は長く『イエに関する困りごと解決』をしていく必要があります。新築なら35年以上、現在の平均寿命が80歳を超えているので30歳で建てたら50年以上です。時勢によって最適解はどんどん変わっていきます。それに合わせて修繕などがでてくるので「人いないのでやめます!」とは工務店としてできないと僕は考えます。特にこの地域では。
だから次の世代へつなぐために矛盾と戦います。すぐには結果が出ないし答えはありません。しかしやらなくてはつなぐ事はできません。今はまだ親方衆が現存しているからこそ、現場という最前線を担ってもらえる間に答えを見つけてより良い組織とする事で『イエに関する困りごと解決』を多くできるようにしたい!
一緒にイエに関する困りごと解決しませんか?
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