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情報をオープンにする事で生まれたもの
社会に出るとよく「報連相」が大事と言われます。「報告」「連絡」「相談」の1文字をとったビジネス用語です。報連相は基本的なコミュニケーションとされており、新入社員研修などで必ず題材として盛り込まれています。それぞれの定義としては
報告:依頼された業務の進捗状況や結果などを依頼者へ知らせる事
連絡:業務に関する情報やスケジュールなどを関連する人たちへ共有する事
相談:物事を判断する際に、上司や関係者に意見を求めたり話し合ったりする事
引用:カオナビHP>カオナビ人事用語集より
報連相では「今どんな状況で、こんなことがあって、こんなもんだいがある。」といった情報を共有する事でミスやトラブルの対処および予防につながる基本的なコミュニケーションと言えます。情報共有という部分では組織化のされていないウチではこれまでは全く機能さていませんでした。先代まではトップダウン型であり、自分の目で見なくては納得できない性分でもあったゆえに10人以内の家内企業としてやってきていました。だから報告や連絡はなく、相談が持ち込まれるくらいでした。
今は違います。組織としてやっていくために変革しています。その中で情報の共有と言う事がとても大切です。ウチは現在取締役を含めると14名のチームです。大きく分けると工務と工事に分かれます。工務は設計や現場監督、工事は職人(大工や大工のサポートなど)と分かれています。工務が常時現場に張り付いている事もできないので、適時工務へ連絡するということがよくありました。現場へ来てほしいという連絡もよくありました。地域工務店としてエリアを車で1時間圏内としていますが、まちの端から端であれば片道20分かかります。現場へいったならと見て回り、写真撮ったり、他の部分での打合せをしたりするとすぐに30分かかります。そうすると一度出ると小一時間使っています。工務の仕事が滞ってきます。見積りや図面、請求書などすべきことは山ほどあります。
昔は季節雇用をしていました。昔と言ってもつい5年前まで。北海道では季節雇用と言って12月15日から3月31日まで冬期のため稼げないということで雇用契約を切って、特別に即時失業手当を支給されるという雇用形態があります。そのため職人は3ヶ月は休みとなります。その間にある程度の段取りをしておく事で工務一人でも10人程度までは抱えて成り立つ形態でした。
今は通年で雇用しているので年中仕事をできるようにしています。そのため仕事をしながら次の段取りをしてゆくという事をつづけなくてはいけません。現在は工務4名、工事9名ですが、工務2名は現場をした事がない中途2年目。あとは僕と部長です。今の僕の役割としては、採用に重心を置きながら財務についてと現場という状況です。だから部長に重荷がかかっているので2名の工務に仕事をドンドン割り振っているというのが今の状況です。
現場における時間が必要ある時のみにするためにこの一年工事の若手リーダー層に情報共有をお願いしてきました。毎日夕礼をおこないリーダー層から「報連相」をもらうという事をしてきました。初めは中々有意義な情報が出てこないので促しはするけど待つようにしていました。特に意識したのは「おひたし」。
怒らない:感情に身を任せて怒鳴ったり、叱責したりすることはしない。
否定しない:まず否定からはいるのをやめる。一度受け取る。その後意見を建設的な方向で伝える。
助ける:困ったり悩んだりしている時に助ける。なんでも助けにはいかない。
指示する:独断で判断できない事については指示をする。こちらはより慎重に。考える余白を与える。
の頭文字からです。そうすると徐々に変化が起きてきます。まずは相談。やはり切羽詰まってのが始まりです。しかし、そのうちに報告と連絡をしてゆくことで相談はとても少なくなっていきました。報告や連絡が適切なタイミングで出てくるようになったのだと感じます。そして毎日するので話す事を考えています。この考えるという行為がより相談を少なくしているのだと感じます。考えているので先回りできる、予測できる、複数の予測と対処が予めできるへとつながっているのだと。段取り八分。準備ができているのだと感じます。
情報共有というひとつの文化を取り入れて実践していく事で自ら考えて仕事をすることにつながっていきます。それは大企業では「あたりまえ」だが中小ではやっていない事をウチでもヤル事で変革していくというひとつの実例です。組織をつくる。チーム・ビルディングについては色々な角度・視点から書かれた書籍などが数多くあります。ウチで取り入れられることはドンドンやっていくことがチームとしての成果を上げられるようになっていく。それはこれまでよりも遙かに稼ぐ事が可能になっていくと感じます。その稼ぎをスタッフへ還元する事とより良くする事につかうことがよりチームをよくさせるのだと考えます。
ウチはまだまだ変革途中の工務店です。
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