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イエづくり

住みやすい地域を守る~地域工務店の存在意義~

住みやすい地域を守る~地域工務店の存在意義~

ウチは工務店として51年浦河の地を中心に仕事をさせてもらっています。

新築のみならずリフォーム、今で言うリノベーション的な大規模改修をしてきました。それを言いかえると『イエに関する困りごと解決』です。これをしてきたのが工務店です。昔と異なり今は職人が少なくなり供給量が少ないがために困りごと解決が滞ってきています。どうしても職人が少ないので緊急性の高いものが優先されて、後は順番にさせてもらっています。

浦河は市域まで車で片道2時間以上かかる地域です。だから市域からちょっとした仕事で来ることは難しいです。移動で往復4時間以上かかるので自分の1日分稼ぐ事が必要だからです。そうですよね。だから新築など大きな仕事以外では市域からは来ません。来るとなると半日分の交通費をプラスした金額となってしまいます。

ウチはこの地域で育ててもらいました。この地域が良い地域であると思います。だから次の世代へより善くつなぎたいと考えています。そのためには私たちが残って『イエに関する困りごと解決』をしていくことが必要であると自負しています。イエに関する困りごとが多くなると住みにくくなります。住みにくいと出て行ってしまいます。人口が少なくなっていくと社会的インフラがどんどんなくなっていきます。例えば公共交通。鉄路が廃線になったのは直接的な理由は高波や地震などで線路がえぐれたりしたことですが、それの復旧費用やその後の運用にJRだけでは赤字となるという点から復旧への道が途切れたのです。赤字になるということは使用する人が少ないという点です。人がいなくなると住みにくくなるのです。

職人が少なくなっているから『イエに関する困りごと解決』のうち市域から来ない部分だけをする事をしたら良いのでは?といわれる場合があります。職人がいきなり増えることもないのだから、新築を手放すとどうですか?と。

ウチは新築をつづけていきます。新築はウチの考え方を体現したものとなるからです。新築でなくてはできない事があります。例えば小さくすること。今は天井高さを2200mmにしています。3年前までは2400mmでした。より昔には天井が高いことが立派だという考えで2600mmとかのイエもありました。しかし今は暖房が「採暖」から「暖房」へ変わったこと(『冬支度~家の性能と暖房器具の選定~』でも詳しく書いていますので是非)とエネルギーに関する費用がドンドン上がっていること、そして将来的にも上がり続けるので低くすることでイエの体積を小さくすることをしています。

小さなイエは中古物件にとても少ないというのもこの地域の特色です。100坪以上の土地に35坪以上の家を建てるのがセオリーでした。しかし、その広い敷地と大きな家はゆくゆくは大変になります。結局夫婦2人で住むという場合が多いです。その家を手放すとなった時に買う人がいるかどうかになってきます。大きな家をリノベーションで間取りを変えることと減築することがとても良いのだと思うのですが、金額がかかる。だからあまりやる人がいないです。

イエづくりはドンドン変わっていきます。その変化を体現できるように新築することでリノベーションの提案にもなります。リノベーションでは一部となる場合も多いので、その体感できる場が必要であると考えます。ウチはモデルハウスはつくりません。ドンドン変わるので3年から5年で結構変化します(この3年ではかなり変わっています)。たぶんモデルハウスがすぐ古くなってしまいます。だから新築をしつづけるのです。

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