今回の浦河滞在中も、共に時間を過ごした人々からたくさんの大切な気づきをいただきました。その中でも、私の心に深く残っている「素直に伝えること」と「それを受け入れる心」についてお話ししたいと思います。
気づきのきっかけは、帰りの空港での出来事でした。インターンシップの締めくくりとして「10年後の自分が神馬建設で働いていたら……」というテーマで動画を撮影していた時のことです。一緒に滞在していたインターン生の彼女が、撮影直前にふとこう言いました。
「神馬さんに見られていると緊張しちゃうから、咲桜ちゃんが撮って!」
私はその素直な一言に驚き、一瞬ポカーンとしてしまいました。さらに驚いたのは神馬さんの反応です。「そう?」とフランクに笑いながら私にスマホを渡し、スッとその場を離れて次の準備を始めたのです。
疑うことも嫌がることもなく、相手のありのままの気持ちを「ただ受け止める」。その自然なやりとりに、私は驚きと同時に、胸の奥がじんわりと温かくなるのを感じました。
1週間の滞在中、彼女はいつも私に素直でした。一緒に過ごす中で「一人になりたい時間はないかな?」と私が気遣う場面でも、彼女は気負うことなく「二次会は行かずに休むね」「先にお風呂上がってていいよ」と、自分のペースを言葉にして伝えてくれました。
人の表情や裏の意図を読み取ろうとしてしまいがちな私にとって、相手が嘘のない素直な言葉を伝えてくれることは、何よりの安心感に繋がっていました。相手を思いやりながらも自分の気持ちを偽らない言葉は、こんなにも深く人を安心させ、信頼関係を築くのだと彼女から教わりました。
そして、彼女の素直な一言を当たり前のように受け止めて去っていった神馬さんの姿を見て、「神馬建設は、誰もが素直な自分でいられる本当に安心できる場所なんだ」と確信しました。
自分の感情をそのまま出しても否定されない。否定されないと分かっているからこそ、安心して素直になれる。神馬さんのあの何気ない「受け入れる姿勢」こそが、周囲の人々の心を解きほぐし、素直さを引き出しているのだと気づいた瞬間でした。
自分自身のことを考えてみました。
私は昔から、自分の思ったことを素直に伝えるのが少し苦手です。「どんな言葉で言えばいいんだろう」「笑って誤魔化せばいいのかな」と考えすぎてしまい、言葉を呑み込んでしまうことが多くありました。また、身近な人から嫌なことを言われると、心を開いて受け止める前に「嫌だな」と身構えてしまう傾向もあります。
生まれ育った環境や過去の思考パターンを振り返る中で、「なぜ自分がそうなってしまうのか」という根っこの部分が少し分かった気がします。けれど、自分の感情の癖や原因に気づけたのなら、あとはこれからの意識次第でいくらでも変えていけるはずです。
神馬さんが教えてくれた「自分の意思を的確に伝える」という言葉の意味が、今回の体験を通してより深く胸に染み渡りました。
自分の想いを的確に言葉にできるからこそ、相手の想いも素直に受け入れられるようになる。そして、相手をそのまま受け入れられる心があるからこそ、自分の言葉も優しく届けることができる。
浦河で出会った素敵な人たちがお手本を示してくれたように、私も「素直に伝える勇気」と「温かく受け止める心」を大切に育んでいきたいと思います。まずは今日の会話から、少しずつ練習を始めてみます。