今回の浦河滞在は、これまで自分の中で「苦手」だと思い込んでいたコミュニケーションの癖を解きほぐし、自分の中に眠っていた「新しい可能性」に気づく、大きなターニングポイントとなりました。
私はずっと、人と深く関わるのがあまり得意ではないと思っていました。幼少期に狭く閉ざされた環境で育ち、地元から出た時に周囲と「価値観や感覚が噛み合わない」と感じることが多かったからです。
当時は「どうして上手くいかないんだろう」と戸惑うばかりでしたが、今回の滞在中に一人でじっくりと思考を巡らせる中で、ようやくその理由を言葉にすることができました。相手の「当たり前」を受け止める方法も、自分の気持ちの置き所も、ただ知らなかっただけなのだと。
そんな自分の思い込みが崩れたのは、神馬さんから届いた一通のLINEでした。
「他の子が『また来たい』と思ってもらえる一助になってくれてありがとう。本当に助かりました!」
そのメッセージを見た瞬間、「えっ、この私が……!?」と驚きを隠せませんでした。
自分ではどこか「自分は場の中心になれるようなタイプではない」と思い込んでいたからです。けれど、滞在先の「まさご」で共に過ごした友人が去り際に「また会うことになると思うから」と笑って言ってくれた言葉も重なり、「私は誰かの行動の理由や、心地よい居場所の一部になれていたんだ」と、胸の奥から温かい嬉しさがこみ上げてきました。
どうして、そんな関わり方ができるようになったのか。
神馬さんから「依存が従属にならない関係性を実践できている」とフィードバックをいただき、ハッとしました。
かつての私は、友人との適切な距離感が掴めずに悩むこともありました。けれど、前回のインターンシップや大学生活で多様な人と出会う経験を重ねるうちに、自然と距離感の取り方が身についたのだと思います。
今の私にとっての「魅力的な友人」とは、単にお笑い的に面白い人ではなく、「自分にはない視点や魅力(興味深い点)を持っている人」です。自分自身を無理に相手に合わせるのではなく、自分の大切な軸やペースを守れるようになったからこそ、相手の価値観やペースも心から尊重できるようになりました。
「限られた人生の時間の中で、無理をしてまで人に合わせる必要はない」
一見すると少しドライに聞こえるかもしれませんが、これは私にとって「自分を大切にし、相手も大切にするための健全な境界線」です。自分自身で成長する時間と、誰かと関わって刺激を受ける時間のバランスが取れるようになったからこそ、今の私は無理なく、自然体で誰かに良い影響(与えられるもの)を渡せるようになったのだと感じます。
「お互いに無理をせず、自分らしく関われるようになったこと」
これこそが、神馬さんの言葉にあった「誰かの支え(一助)になれる自分」へと成長できた理由なのだと思います。
「自分ってなんだろう」「何がしたいんだろう」と一人で思い悩んでいた過去の自分に、「大丈夫、あなたはちゃんと人と響き合えるよ」と教えてあげたい。自分の成長と可能性を優しく手渡してくれた浦河町での出会いと経験に、心から感謝しています。